メトロポリタンのヘラクレス像4体 |
このヘラクレス像は頭部だけしか残っていません。
紀元前4世紀頃のギリシャ古代都市シキオンの彫刻家リシッポス(リュシッポス Λύσιππος Lysippos )の作品のコピーです。
古代ギリシャのシキオンには芸術学校があって彫刻や絵画を学ぶ人でにぎわっていました。
ローマ時代になって、コリントスがローマ支配になってから、
コリントスの芸術家もこのシキオンの芸術家もほかのギリシャ古代都市の芸術家たちは、
ローマ帝国の従って異国の都市建設のために連れて行かれ、ほかの市民は奴隷として送られたという話が残っています。
シキオンの校長だったリシッポスの作品なので、そこで学んだ学生たちが、師の作品をあちらこちらで作ったのかもしれません。
ちなみにこの作品はこのコピーの作られたのは西暦1世紀のローマ時代です。
上の頭部はどのようなポーズだったかというと下の写真のような感じになります。
これはアテネの古代アゴラ博物館所蔵のヘラクレス像です。
このヘラクレス像は小さなものです。
リシッポスの作品の中で、このヘラクレス像のコピーは多く見つかります。
その2 退治したライオンの皮をかぶっているヘラクレス
この像はいったいどこにあって、誰の作品で、どの時代なのかは分かりません。
たぶんプレートの説明が期にあるはずです。
美術館や博物館の大きなところへ行きますと、途中で大作を見ると消化不良を起こして頭が痛くなることがあります。
さてギリシャ神話にはヘラクレスの12功業というのがあって、そのひとつがネメアのライオン退治です。
古代のヨーロッパ大陸にライオンがいたのでしょうか?
ギリシャの遺跡や博物館に行くとライオン像がよく見かけます。
その3 ライオンの毛皮を腕にかけているヘラクレス
ヘラクレスの退治したライオンの話で、思い出すのはアテネ王テーセウスです。
ヘラクレスがトロイゼンにライオンの毛皮を持ってきたとき、すべての子供たちは怖くて逃げてしまいました。しかし少年テーセウスは自分の部屋に戻って弓矢を持って退治しようとしました。さすがにのちのアテネ王となる少年はすごいものだと人々は感動したという話があります。
私は実際にヘラクレスがライオン退治はここだ!というところにいってことがあります。
古代都市ネメア遺跡のすぐそばにクレオナイ或いはクレオネという古代都市があって、そこ!です。クレオネの古代都市の発掘は終了していないので見ることはできませんが、ヘラクレス神殿は見ることができます。
このヘラクレス神殿あたりでライオンを退治したのかな?と思いました。
なんだか神話でなくて実話のように思える今日この頃です。
さてネメアといえば赤ワインが有名です。これはヘラクレスの血と呼ばれるものです。
その4 大いのししを生け捕りにしたヘラクレスのレリーフ
ヘラクレスの12の功業のひとつで、アルカディアのエリマントス(エリュマントス)山で暴れていた大いのししをらくらくとかついでいる様子が描かれています。
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やっぱり力持ちって、こんなイメージなのかなぁ~
私は個人的に面食いだから、美形の神様のほうが好きかも(笑)
たとえばアレクサンドロス大王の家系です。
デメテール女神と娘のペルセポネ女神の像を見るとどちらも娘のように描かれています。
神様になると年齢は自由じざいなのでしょうか、、うらやましい。
州によって、それぞれ個性というのがあるようですね。しかし住んでみないとどこがいいのか分かりません。食べ物のおいしいところが好きです。