シロス島はキクラデス諸島の女王 |
シロス島の人口19.800人 面積194 /km²
シロス島はキクラデスの女王(或いは、貴婦人)と呼ばれる美しい景観の島で、現在はキクラデス諸島県の県庁所在地があります。
キクラデスの女王というのはシロス島のことさしていう場合と、エルムポリのことをさしていう場合があります。
また、中世にはヴェネチア人、ジェノバ人、フランス人が貿易中継地として住み、カトリック教徒が増えたことから「ローマ教皇の島」と呼ばれたこともありました。
この島にはローマンカトリックの司教の座が置かれていて、司教の名前はフランギスコス・パパマノリス司教です。
司教の名前はイタリア式ならフランシスコです。これはカトリックの名前です。名字がパパマノリスですから、この司教はギリシャ人だと分かります。パパマノリスというのは、親族にかつてパパ(お坊さん)がいて、そのパパはマノリスか或いはエマヌイルだったのかな?と思いました。
船から降りるとこのような風景が目の前に現れます。二つの山に家が広がっています。
右の山の上に青丸屋根の教会が見えるのはエルムポリで、キクラデス諸島県の県庁所在地になっています。
左の山の上に要塞のように見えるのがカトリックの教会です。その下に広がるのがアノ・シロスの町です。
エルムポリ
頂上の青い丸屋根の教会はギリシャ正教の聖復活教会(Ιερός Ναός της Ανάστασης=イエロス・ナオス・ティス・アナスタシス)です。
ギリシャ独立のときはこのシロス島のエルムポリ市を首都に!という話もあったほどです。
ちなみにエルムポリとはヘルメスの町という意味があります。
エルムポリの奥に行くと立派なネオクラシックの邸宅、ヴェネチア式の住宅があったりします。またこの島はギリシャでの珍しく、カトリック教徒が多く住んでいます。
青い丸屋根の教会は、ギリシャ正教もいるんだよ!と言っているような感じがしました。
アノ・シロス
頂上に見えるのは聖ゲオルギオス教会でイタリア人は聖ジョージオと呼んでいます。
この教会の周りにはローマンカトリック教徒が住んでいます。
急勾配の町中の道路は階段道でつながっています。
シロス島への行き方
地下鉄ピレアス(ピレウス)駅の構内にシロス島、ティノス島、ミコノス島への船の切符を売っているところがあります。
列車の先頭の停車しているところの左側の階段を下りるとあります。この船は午後4時半ごろに出発します。高速船なので、3時間くらいでつきます。
しかしよく考えたら何も高速船でいかなくても、、、そう思いました。
切符代片道が、買って驚きのビジネスクラス54ユーロ、でした。
何もビジネスクラスでなくても、エコノミー40ユーロで十分なのに!
しかし、船は満員で、あまっていた切符が1枚が54ユーロでした!
そして驚きの真実として、往復切符の値段が違うことでした。
なぜか帰りの切符が57ユーロと4ユーロも高いのはなぜ?
テレビのニュースでもこの疑問を語っていた乗客がいました。
テレビのレポーターは「誰に聞いてもこの差額の意味がはっきりしない!」と言っていました。
これは別にピレアス港からシロス島行きには限らずあります。
船の乗り場はシロス島、ミコノス島、ティノス島行きは、地下鉄ピレアス駅舎を出て、すぐ目の前にあります。だから乗るのは超簡単でした。
これからは観光客が押し寄せない時期を選んで行きたいと思っています。
船の中で、映画監督テオ・アンゲロプロス氏の奥さんのフィービーさんと出会いました。
なんと席が隣!
テオ・アンゲロプロス氏の代表作品
旅芸人の記録(1975)
狩人(1977)
アレクサンダー大王(1980)
シテール島への船出(1983)
蜂の旅人(1986)
霧の中の風景(1988)
こうのとり、たちずさんで?(1991)
ユリシーズの瞳(1995)
永遠と一日(1998)(ASIN:B00005GRI9)
エレ二の旅 (2004)
投票よろしくお願いします。→
町中の建物があまりにも立派なものが多いので、ギリシャ国王はオットーはここ首都に!と考えたようです。
ギリシャに帰化したイタリア人は結構います。またイオニア諸島のケルキラ島もイタリア風味で、イギリス統治だったこともあります。
丘の上にある教会、階段があるとはいえ、上っていくのは大変そうですね。
タクシーで行って、帰りは歩いてこなければなりません。私は2回も行きました。
イタリア人は特にヴェネチアから来た人は、嬉しいかもしれませんね。
イタリアとギリシャの混じった風景、そしていろいろあったけれども、仲の良い国かもしれません。
有名な監督さん奥さんは実は名プロデュサーでした。私も映画に出して!言えばよかったなぁ。