復活祭 (ギリシャ正教) |
キリストの復活を祈るミサ
夜遅くに町中の人たちが教会に集まりました。今夜はとても大切な夜だからです。キリストが復活するのです。ギリシャ人はこの復活を誕生よりも大切に考えています。
キリスト生き返ることが、キリスト教者の喜びなのだと思います。クリスマスより盛大で荘厳です。人々の魂を洗い流してくれるような年に一度の大切な日ですね。本当のギリシャ正教徒ならば、復活祭の約一ヶ月前くらいから、動物食品は口にしないことになっています。
私の家の近くの教会は建立中なのでミサは教会の出口の階段のところで行なわれました。中がまだ出来ていないのです。
集まった人々を向かって神父さんが行なうミサだったせいか、静かにじっと聞いていました。いつものおしゃべる好きなギリシャ人はいませんでしたね。
キリストの復活を喜ぶ人々
復活のミサの午前0時の鐘の音はキリストが生まれ変わったという合図です。
「フリストス・アネスティ(キリストは復活しました)!」
「アリトス(確かに)!フリストス・アネスティ!」
キリストが復活したことを喜んで、人々は教会からキャンドルに火をもらって自宅へ帰ります。この火は家によっては一晩中点しておくようです。この復活の火を自宅に運んでいくのは、とても大切なことなのです。この火は遠くエルサレムのギリシャ正教会から空輸されてきたものです。まるでオリンピックの聖火リレーに似ていなくもないような・・・。
とにかく今年もキリストが無事復活しました。この後人々の持つキャンドルはまるで川が流れているようでした。それから、通りを枝分かれして小さな通りに流れていくのです。
私たち夫婦はキャンドルに火を点して家に帰りました。
帰宅したら、早朝ですが、家族でマギリツァ(羊のレバーとお米のスープ)にサラダやゆで卵で食事をします。そして就寝して、復活祭の食事をします。
復活祭の食卓
左の写真は羊の丸焼きと子豚の丸焼きがぐるぐるまわってる様子です。
右の写真は、ココレッチという羊の腸をレバーにぐるぐる巻きつけて焼いています。
これはEUでは食べないようにと言われていますが、ギリシャ人の好きなものの1つです。
私は豚の丸焼きとココレッチはあんまり好きではありません。
そして田舎のほうでは庭で羊の丸焼きを焼いたり、ギリシャ音楽をかけてギリシャダンスをします。
私は都会に住んでいるので街中で羊の丸焼きが出来ません。それで近所の人たちと車で村のレストランで羊の丸焼きを食べます。
復活のミサから帰ってくるのが午前1時くらいなので、また起きてからどこへ行くか決めたいと思います。
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