アルゴスのへーライオン(イレオ) |
へーライオン(イレオ)
私の知る限りでは、ギリシャのへーライオン(イレオ)古代遺跡は3箇所
あります。1つはサモス島、もう1つはギリシャ本土ルトラキの先にある
イレオ岬、さらにもう1つはペロポネソス半島にあるアルゴスのへーラ
イオンです。
へーライオンとは、(ヘラ女神の神域、領域、建物)という意味で、現代は
イレオと呼ばれています。この遺跡の近くにネオ・イレオ村というのがあ
りました。
私は3箇所とも回っています。しかしサモス島のはデジカメで撮影してい
なかったので、記事はここにありません。
イレオ岬のへーライオンは過去ログにあります。→イレオ岬のヘラ神殿
アルゴスのへーライオン
ミケーネ古代遺跡からちょっと来るまで、ナフプリオンへ向かう途中にあり
ます。場所はネオ・イレオ村の近くです。看板があります。
ちなみに見学時間は午後3時までです。
ホメロスのイリアスの中に、アガメムノンの忠誠を誓う長老たちがここに集
まった話が出てきます。
入口を入るとこんな感じに遺跡が見えてきます。これが結構、広大な遺跡
で、回りはオリーブの畑で、人家なしでした。
古代の階段
正面遺跡のの右側に階段がありました。
この階段を上ったところがへーライオン遺跡の一番高いところになります。
紀元前7世紀のヘラ神殿
ここは遺跡で一番高いところになります。
アルカイック時代で、紀元前7世紀のものです。ドーリス式の神殿といわれ
ていますが、今は土台だけが残っていません。
この神殿は紀元前5世紀に消失したといわれています。
ヘラ神殿に奉仕する巫女のクリセイスが、ランプの火を消すのを忘れた
のが原因と言われています。
紀元前5世紀のヘラ神殿
この神殿にはヘラ女神像が置かれたいました。その像はアテネ考古学
博物館にあります。まだ見ていないので近日中に見に行きたいと思って
います。
このアルゴスのへーライオンに関する資料がありません、ほかにも小さな
遺跡のような土台に積石があったりするので、考古学者を連れて行こうと
思っています。
古代ギリシャの哲学者ピタゴラスはここを訪れています。
ローマ時代になってからは、この神殿にはハドリアヌス皇帝が参拝して、
宝石で飾った孔雀の彫刻を捧げました。またネロ皇帝もやってきて、赤い
布を捧げました。
遺跡1.柱廊
遺跡2.円柱
遺跡3.古代建造物の土台
この遺跡土台は、一番上から眺めると、ちょうど紀元前5世紀のヘラ神殿の
真横にあります。
遺跡4.古代建造物の土台
アルゴスのヘーライオン(ヘラの神域)には共同浴場が発見されているので
すが、見学者が私だけでした。地図もなく、炎天下をさまよって探し回りました
が、どれがどれなのか分かりませんでした。次回にご期待ください。
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車で行かないと行けません。オリーブ畑の中をぐるぐる迷いながら車を運転して、山のほうへ行きます。
一人一枚と決まっています。