エラティアの山奥をウロウロした。 |
岩山がいくつもあっての砂利道が無数にあって、
山奥なので道路標識などもなく、
車を壊してもよい人だけが行く道しかない。
わたくしはアテナ・クラネア聖域(Ιερό της Κραναίας Αθηνάς)行きたいのだ。
上の写真の奥に写る山はパルナッソスである。
あの向こうにデルフィがあるのだ。
エラティアの農道であった親切な方が
「この先の、その先の、まっすぐ行って、
ちょっと左へ回って、、、、
分からなくなったら電話してくれ」
と携帯電話を紙に書いてくれた。
道のような感じのところに大きな穴があったりして、
こんな場所で事故を起こしても誰も助けには来てくれないから、
適当に切れあげたいと思うのだが、つい欲を出して前進してしまう。
山奥にバスが廃棄されていたのだが、
廃棄されてからも長い年月が経っているようだ。
このバスは羊の遊び場所かな?
雨宿りもできそうだが、別にこんなところを通りかかる人は絶対にいない。
バスも来ないし、道はないし、、。
羊小屋のようなものがあった。
ここまで羊が散歩してくるのかな?
羊の群れは可愛いのだが、一緒について来る羊の用心棒のワンちゃんがものすごく怖い。そのように飼いなされているので、熱心に吠えてくる。見知らぬ人が良い人だと分かっても、飼主に仕事してるよ!と言うデモンストレーションが甚だしい。しっぽは振るが、猛犬を演じていたりする。
カリドロモス山の上にあるアテナ・クラネア聖域はあるというのだが、カリドロモス山というのは面積は広い。山かもしれないが日本の山育ちのわたくしにはカリドロモス山という地名が大雑把だなぁと思える。これは高地で、カリドロモス山の中腹にはあちこちに小さく峰がいくつもあるのに名前がついていない。その峰の間の道をウロウロと車で回っていて、いったいどれがアテネ・クラネアなわけ?
カリドロモスというのは良い道という意味だけど、なんだかなぁと思う。
ウロウロに疲れたので、エラティア考古学コレクション館に行って、そこで正しく説明を受けてから、入山しようと思う。
ギリシャの歴史に残る遺跡へ行くのはわたくしにとって大冒険である。
ギリシア悲劇などに名前だけよく登場しますね。
パルナッソス山の写真はありませんか?
ぜひ見てみたいです。
肉眼で見てもなんかはっきりしなくて、、パウサニアスはここを通過したのだと思いますが、
ローマ時代はもっと人の通行があって、道がわかりやすかったのかもしれません。