古代ファルサロスのアクロポリス テッサリア |
Ακρόπολις αρχαίας Φαρσάλου/Aκρόπολη των Φαρσάλων
Acropolis of ancient Pharsalos/Acropolos of Farsala
ラリサ県ファルサラ自治体
Νομός Λάρισας,Δήμος Φαρσάλων
Larissa Prefecture,Farsala municipality
古代ファルサロスのアクロポリスには城壁と貯水槽などの遺跡が残っている。
このアクロポリスの遺跡は紀元前6世紀後半から紀元前4世紀初頭のもの、紀元前4世紀から西暦4世紀のもの、西暦5世紀前半のもの、13世紀から14世紀のものである。主に城壁と貯水槽と井戸などである。
このアクロポリスからはミケーネ時代の遺跡及び出土品はないが、ファルサラの町からは新石器時代、ミケーネ時代の遺跡や出土品もある。
ホメロスのイリアスで言及する英雄アキレウスの生誕地は古代プティアのファルサロスということをホメロス研究者によって確認されて、その遺跡はファルサラのアギア・パラスケヴィの丘陵地帯にあるらしい。わたくしはまだそこに入ってはいない。しかしアキレウスのモデルあるはその人自身が生きていた時代は、きっとこのファルサロスのアクロポリスにたびたび訪れて、四方八方に広がる古代プティアの平野を眺めたことだろう。そして人々の暮らし、農産物の収穫状況、古代人の出入国管理、防衛問題、いろいろ思いを巡らせていたであろう。。
車をとことこ走らせて、アクロポリスの入口まで行った。町から歩いて来ると結構辛いので、もしも行く人はタクシーを利用するとよい。あるいはホテルのフロントの人に相談するとよい。歩く道は厳しくはないが、とても寂しいところだ。迷うはずがない!と思わないこと。やはりそこに住んでる人に聞いていくこと。
一応、城壁という要塞のチェックをした。
古代の積石は下の部分の大きな石で、上に重ねてある小石がビザンティン時代のものである。古代の切り石、長い年月を経て、いろいろなところに再利用されているのである。
ここは北門である。壁の間に階段の付いた入口があるが、この階段は崩れているので、上がることはできなかった。
北側にあった壁はとりあえずすべてチェックしたので中に入りたい。
アクロポリス内部
アクロポリスはM字型というかふたまた山で、中央の低いところに、井戸いうのか、泉の遺跡があった。危険なので鉄のカバーがかかっていた。
ガラスのカバーは汚れきっていて、中を見ると落ち葉や泥でいっぱいになっていて、なんだかわからない。
貯水槽の遺跡のようだ。
これは南の門である。井戸の遺跡のそばにある。
階段道のようなものがあったが、そこは歩かずに土の上を歩いた。
階段道というか、斜面の道を上がってから、アクロポリスの中央を撮影。
東の頂点
どんどん行くとそこに小さな教会があった。
小さな教会の近くの岩の上にギリシャ国旗がたなびいた。そこから下界を撮影した。
下々の暮らしはどうであるかな?と昔の統治者は眺めたいたかもしれない。
ペガサスが舞い降りそうな美しい空だった。
遠くに家畜小屋があって、羊がこのアクロポリスの真下を歩いているのか、首につけたベルの音がガラガラと聞こえる。
さらにいくと遠くに小鳥の小屋のようなものがあった。
近くで見たらこんな感じで、人のためではないので、はしごがない。
なんかぐにゃっと曲がっているので、危ないので、取っ払ってほしい。
西の頂点
西の頂点というか西峰を撮影。
中央に左に城壁が見える。これは南城壁である。東の頂点からだとよく見える。
下の積石が古代、上の積石が細かくて中世。
さて西頂点へ行くの面倒くさいなぁと思った。写真が撮れたし、これで終わりにしようかと思った。しかしやっぱり行くことにした。まぁゆっくり、ゆっくり歩いて行くわ。まぁね、このくらい歩くのは平気なのだが、この遺跡を見学した後の三つのアクリポリスに行く予定なので、なるべく疲れたくないとケチなことを考えてしまう。一日で済ませるわけがないが、なるべく生きているうちに全部ギリシャの遺跡を見ておきたい。わたくしは遺跡巡礼の奥の細道を実行中である。修行をしてんのよ!
西頂点の上には旗が三つ立っているようだ。
歌でも歌って行きましょうかね、やれやれだわ。
西頂点には三旗が風に揺れていた。
中央にギリシャ国旗、黄色の旗には双頭の鷲の絵が描かれたビザンティン皇帝の旗、そしてギリシャ正教の旗が
このアクロポリスで一番高いところなのでコンクリートの円柱があった。
まぁ、古代ファルサロスのアクロポリスはこのような感じであった。
古代ファルサロスのアクリポリスの遠景
さらに詳しい資料が欲しい場合はアテネ国立考古学博物館とラリサ考古学博物館で展示物を見て、その説明プレートからほかの遺跡なども知ることができる。或いはラリサ考古学博物館に行けば、詳しい考古学ガイドブックが売られているかもしれない。
なんか今のところ、ギリシャは寒いので、遠出はしたくない。数日前アテネにちらっと雪が降って、、、。温暖化とかじゃなくて氷河期でも来るのかしら?と思ってしまう。年々冬が寒くなっていて、わたくしはこたつがほしい!