ラムリナの古代城壁 |
Αρχαίο τείχος της Λάρυμνας
Ancient wall at Larymna
フティオティダ県 ロクリ自治体ラムリナ村
Νομός Φθιώτιδας,Δήμος Λοκρών(ディモス・ロクロン),
Prefecture of Fthiotida,Municipality of Lokroi
ラムリナの海岸に古代城壁が残っている。
遺跡看板には古代アクロポリスと書かれてはいたのだが、
アクロポリス(高いところの都市)というには平地になので、釈然としない。
まぁ、そこに遺跡があったので写真撮影をした。
遺跡は城壁だったところが海岸にあり、海の中に古代の桟橋が残っていた。
ラムリナは現在フティオティダ県ロクリ自治体に属しているが、
古代の地理学者ストラボンによるとラムリナは
古代ボイオティア(中心都市テーバイ)の港であったこともある。
ラムリナの歴史の詳細は今調査中である。分かり次第加筆する。
古代アクロポリスと書かれた看板
アクロポリスなら小高い丘の上にあるのだが平地で、海岸にだけ遺跡がある。
古代の城壁というか積石が残っている。
海岸沿いには古代港の遺跡が残っていた。
遠くに見えるのはLARCOという鉱物会社の採掘場である。
一応これでもヨーロッパ最大らしい。ニッケルを採掘しているらしい。
古代の積石が地面にあった。
小さな入り江の対岸にも遺跡がある。
大写しで撮るとこんな感じ。
海の中に古代の桟橋があった。
※ギリシャ関連の本にボイオティア(Βοιωτία)と記述されるが、
ギリシャ語のΒ(ヴィタ・小文字β)はラテン語のV(小文字v)の発音であり、
ミピΜΠ(小文字μπ)ががラテン語のB(小文字b)の発音である。
οιと書いてイの発音で、イの発音はほかにΙ(ι),Η(η),ΕΙ(ει) ΟΙ(οι)がある。
Βοιωτίαはヴィオティアと書いたほうがいいのかなぁと思う。
またテーバイという地名でギリシャ関連の本に記述されている場所は
現在はティヴァ(Θήβα/Thiva)という単数形の地名となった。
古代の地名はテベスとかテーバイというふうに複数形で呼ばれた。
勢力範囲、管轄下が増えたので、そのようになったのかもしれない。
ちなみにティヴェスΘήβες 、ティヴェΘήβαιと日本語記述のほうがいいのかもしれない。
誰か日本語の表記というか記述を統一してほしい。
また時代によって、地方によって、方言もあったので、いろいろと不具合がある。
なんだかもう、ギリシャ古典の日本語版をどなたか綺麗にきっちりしてほしい。