ケンクレアイの古代港 古代コリントス |
Αρχαίο λιμάνι των Κεγχρέων στην Κόρινθο
Ancient Harbour of Kenchreai in Corinth
古代コリントスには港が二つあって、一つはイオニア海コリンティア湾にレカイオン港、もう一つはエーゲ海のケンクレアイ港である。ケンクレアイ港はコリントス運河の東端に位置し、現代のコリントスから約8キロメートル、イストミアから南西の4キロメートルの距離がある。
この古代港ケンクレアイに残っている遺跡は桟橋、倉庫、イシス神殿、初期キリスト教のバシリカ(聖堂)である。
海の中の遺跡が沈んでいる。海上に石が見えているところはイシス神殿のようだ。
イシス神殿を大写しにしてみた。
イシス神殿の周辺
100メートルか200メートル北東のはなれたところにも遺跡がある。
ちょうど小舟の向こうに塔遺跡のようなものが見える。
この塔遺跡のようなものをそばで見るとこのような感じ。
何の建物かわからないが、広い範囲でいろいろある。まだ発掘中のようだ。
これもわからない建物跡だ。
ケンクレアイからはアルカイック時代後期(紀元前6世紀〜5世紀初頭)の墓碑が出土し、ギリシャ古典時代からヘレニズム時代紀元前5世紀〜2世紀)は要塞化された海軍基地となった。イシス神殿はおそらくヘレニズム時代かローマ時代に建設されたものであろう。ローマ時代の51年西とパウロの訪問があり、ケンクレアイの港からエフェソス(現トルコ)に向かって出発したという。この港は10世紀ころまで繁栄し、その後衰退していった。
大理石の女性の頭部彫刻 (120年から140年頃に制作)
Μαρμάρινη εικονιστική κεφαλή γυναίκας, 120-140 μ.Χ. Πιθανόν από τις Κεγρεές. S2585
Marble portrait head of a woman, 120-140A.D. Probably from Kenchreai.