古代コリントスのアスクレピオン |
Αρχαία Κόρινθος - Ασκληπιείον (Το ιερό του Ασκληπιού)
Ancient Corinth - Asklepieion (The sanctuary of Asklepios)
アクスレピオンは医神アスクレピオスの聖域のことであり、そこには古代の医療施設も付属されていた。この遺跡はコリントスのカラミダキという地区にあって、ここへ行くのはとても難しい。古代コリントスのアゴラ(フォーラム)を中心とした遺跡群からは遠い。この遺跡は無料で終日オープンである。
紀元前5世紀初頭にアスクレピオンは建設され、紀元前4世紀にさらに規模拡大していった。神殿は凝灰岩の岩盤に建てられた。ローマの植民地になった時に解放されたギリシャ人奴隷グラウコスの息子ミレオスによって神殿は改装された。グラウコスはもともとが土地の名士出会った人物であろう。西暦6世紀から7世紀になると泉の洞穴とコートはキリスト教の埋葬地となり、泉の建物は礼拝堂となった。
アスクレピオン遺跡の入口
神殿
遺跡内に入ると広い岩盤の上に出る。ここに神殿の位置はよくわからない。
気を付けて歩かないと岩にくりぬいた穴があちこちにあるので要注意である。
岩盤全体はこのような感じ。平らな丘の上のようだ。
円柱が1本だけ残っている。遠くに見える海はコリンティア湾である。
大きな石、大きな穴、洞穴のようなものがある。
岩盤の下はこのような感じ。
さらに岩盤の向こうに行くと小さな洞穴が多くあって、不気味な空気。
なんかもうこの礎(イシヅエ)は壊れそうで怖い。
アパトン
アバトンというのは、病人の巡礼者が眠る場所。
夢のお告げを聞いて、治療が施されるという。
小さなベッドというか、石ベンチがいくつか残っていた。
そのベッドというか、ベンチを拡大撮影するとこのような感じ。
貯水槽
なんかもうこれはキリスト教の墓地に改修された元泉の跡かもしれない。
レルナの泉
階段を下りて右に側溝がある。
何か不思議なものに、深い終わりのない底の引きずり込まれそうな気持ちになる。
泉の中へ入ると階段がついていて、その先で古代人は水汲みをしたのだろう。
なんか恐ろしくて魂を抜かれそうな気がした。
アスクレピオンの出土品 古代コリントス考古学博物館
玉座にすわるアスクレピオス小像
ローマ時代3世紀から4世紀頃に制作された。
高さは34.8節メートルで、土台を含めると42.3センチメートル
身体の部分を形にした奉納品
紀元前4世紀からのものが展示されている。
身体の一部を形にした奉納品は病気の治癒のために奉納された。
ローマ時代のゼウスのヘルメー(柱像)