古代都市パノルモスのアクロポリス スコペロス島 |
Σκόπελος - Αρχαία Πόλη του Πανόρμου
Skopelos - Ancient City of Panormos
スコペロス島には三つの古代都市、ぺパレトス、セリノス、パノルモスがある。
パノルモスについてに詳細が書かれた文書や書籍をわたくしは持っていないので年代もわからない。何の情報もない。
そんなときにパノルモス・ビーチ・ホテルのオーナーさんからお話を伺った。パノルモスはパノルモスという実在の王がいて、その娘にアドリナ王女がいた。ある日海の向こうからどこかの軍隊がやって来て、王女アドリナを人質とした。王女はパノルモス海岸の北側にある海岸から身投げをした。その場所はアドリナという地名が付いて残っている。その時の軍隊がマケドニア軍なのかどうかはわからないが、この島にあるときマケドニア王フィリッポス2世(382-336 BC)がやって来て、マケドニア王国の支配になったという。
パノルモスの風景は古代アクロポリスは草木の中である。
上の写真でアクロポリスはわかりにくい。下の写真で赤線で示したところがアクロポリスである。
パノルモス海岸はこのような感じで、夏ではないので、観光客は少ない。
パノルモス海岸の先の半島のようなところに赤い屋根のサマーホテルが見える。そこがアドリナと呼ばれる場所である。
アクロポリスの城壁はすそ野のほうで少し見つけることができた。
場所はアフロディテ・ホテルのところの先の山道のところに車を止めた。そこからアクロポリスに斜面を見ると、下に自然の岩があって、その先に肉眼で積石のようなものが見える。そこにあるので、急斜面を怪我をしないように気を付けて上がった。
これがアクロポリスの城壁だ。石はこのあたりの出土の大きない石が積み上げられている。
さらに大写しにしたアクロポリスの城壁。なんかもうこういうのがたくさんあるらしいのだが、草木と化して、アクロポリスの姿を残していない里山状態である。
これを見て、この地に行きたい人がいるかどうかはわからないが、足元は急斜面の上にあるので、這うように歩く。這って上がっても、ズルズルと足元が不安定なので、気を付けてほしい。この木の左下に前述した城壁があって。そして右上にもわかりにくいが城壁がある。
こんな石の塊のような、下から見ると、どうでも良さそうな積石だが、これも城壁である。上まで行かないと城壁かどうかは分からないのだ、。
上まで行って、横側を見て、ああ古代城壁とやっとわかるのだ。
ここまで行くのも大変なので、上へ行くのはお勧めしない!わたくしは実際に三日も歩き回って、かゆくなるわ、ヒイラギのような木の葉が衣服に尽くし、蜂はぶんぶんだし、その上に頂上が広すぎて、間違えて、一山向こうに行ってしまった。
わたくしはその山頂をぐるぐる歩き回ってみたのだが、草と草、木と木の間が詰まっていて、人間が歩ける状況ではない。とりあえず頂上まで行き、下界の景色を撮影しようと思ったら、あまりに草だらけで、下界を見る隙間がなかった。まったく5メートルくらい、ザザザーッと足を滑らせたりしたが、石や岩にぶつからなかったので良かったなぁと思う。いやはや、何のためにぐるぐるしたかと言うと、城壁の石積みはたくさんあると聞いたし、何よりももパンの洞窟があるらしいと聞いたからである。まったく見てから書いてね、と思った。
ホメロスのイリアスやオデュセイアとかパウサニアスの旅行記はわたくしのすばらしい旅案内になっています。