ヒオス島マステッィク博物館 |
Μουσείο Μαστίχας Χίου
Hios(Chios) Mastic Museum
マスティハはギリシャのヒオス島のウルシ科の低木で、その樹液は天然のガムとして、古代から食用されて来た。ピロリ菌や歯周病に効能があるという。
昔の人はやはり、口臭などを気にして、エチケットとして噛んでいた。
わたくしも試しに、マステッィクガムをそのまま噛んでみたが、硬い。そしてヒノキの香りというか不思議な香りがする。
ヒオス島のマスティハ博物館は立派な建物だったが、毎日ものすごいスケジュールで移動していたので建物を撮影するのをすっかり忘れてしまった。申し訳ない。しかし展示物は一応何枚か撮影したのでここのあげたい。
マスティハの歌というのがある。ギリシャ語だとトラグディ・ティス・マスティハス(τραγούδι της μαστίχας)というもので、博物館の大きなパネルに書かれていたので書き写してきた。
ギリシャ語 Είμαι δεντρίν ακούραστον και πάντα δακρυσμένον.
英語訳 I am a tireless,always tearful tree.
私は疲れを知らない、いつも涙がいっぱいの木
マスティホホリア(Μαστιχοχώρια /Mastichochoria)共同自治体には
ピルギ、メスタ、オリンビ、アリモリア、カラモティ、パトリカ、キニ、ヴノ、ネニタ、メッサ・ディディマ、エクソ・ディディマ、ミルミギ、トロポタミ、アギオス・ゲオルギオス、ヴェッサ、エラタ、リティ、ネオホリオ、などがある。
観光ととして有名なのはメスタ、オリンビ、ピルギがある。
オリンビ村の模型
オリンビ村はどのようにできたか?というビデオを見た。
まず小さな城ができて、その周りに人々が家を作り始めた。そして家と家はテラスハウスのようにつながっていて、城壁のような形になり、オリンビ村ができた。オリンビ村の中に入るには入口が数か所くらいある。散歩するのが面白い。
ピルギ村はその昔はオリンビ村のように城壁化し迷路になっていていたが、現在はオープンになっている。
メスタ村は中心に教会があってその周りに家々が建ち、城壁化して入口が数か所あり、その中は迷路になっていて、散歩するのが面白い。
マスティハを取り出す作業
マスティハ農家の模型
地上階はマスティハを取り出す作業場のような感じ
小さな部屋がある。子供の部屋か、お祖母さんの部屋かは、各家庭の事情による。
寝室があって、外のベランダのところのオーブンが置かれている。
家の横側
機械類
古いはかり
ヒオス島の民族衣装の展示
こちらで詳しく紹介されているギリシャ・ヒオス島特産のマスティハですが、この魅力紹介するイベントが先日、東京で開催されたそうです(http://www.greecejapan.com/jp/?p=17465)。
去年初夏~今春にかけての古代ギリシャ展でのグッズにもマスティハのガムが販売されていました。
日本ではすでにギリシャ・ヨーグルトが大人気なのですが、次はギリシャ・ガムかもしれませんね。
ギリシャのヨーグルトが人気になって、マスティハが大人気になってほしいです。そしてギリシャの古代品種のブドウのワイン、そして古代のパンなど、いろいろあります。