デルフィのオンファロス 地球のへそ |
Ο ομφαλός της Γης στους Δελφούς
The navel of the earth at Delphi
フォキダ県デルフィ自治体デルフィ古代遺跡
Νομός Φωκίδος, Δελφοί, Αρχαιολογικός Χώρος των Δελφών
Fokida Prefecture,Delphi,Archaeological Site of Delphi
オンファロスというのはへそのみが或る。
デルフィの古代遺跡内には地球のへそが置かれている場所がある。
神話によるとゼウス大神がオリンポス山から、反対方向に二羽の鷲を放ち、オンファロス(地球のへそ)を探させた。そして二羽の鷲が舞い降りたところがデルフィであった。そこは世界の中心となるところであり、強力な宗教的象徴として、オンファロスと呼ばれる石が置かれたのであった。ほかにも古代の地中海の地域にはオンファロスと呼ばれる石が置かれて古代宗教の聖地となったのだが、デルフィのオンファロスは最も有名で現在に名を残している。
もう一つの神話によると、母のレアが赤子のゼウスを隠し、父のクロノスにゼウスを飲み込まれないように、大きな石におくるみでくるんで渡したという。その大きな石がデルフィのオンファロスともいう。
デルフィは古代宗教のパワースポットであった。
アテネ人の宝庫の下のところにオンファロスが置かれている。
ここにあった大理石のオンファロスはデルフィ考古学博物館に展示されている。
西暦2世紀に地理学者で旅行家のパウサニアスはここを訪れ、
この場所に立ち、博物館に展示されているオンファロスを見たのである。
下の写真は初夏に撮影したものである。
ギリシャは夏は草花が枯れているが、冬は雨が降るので草木が青々とする。
オンファロスはヘレニズム時代の大理石で制作されたものである。大きさは、高さ:1.23メートル、直径:0.92メートルである。この上に金色に二羽のの鷲があった。パウサニアスが見たのはこのオンファロスである。このオンファロスはヘレニズム時代のものだが、それ以前にはアルカイック時代のオンファロスがあったという。
遺跡に置いてあるのと博物館に展示してあるのを。
パウサニアスが見たのと同じ物を
見ることができるなんて感動ですね。
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