Μυκήναι その1 ミケーネの古代遺跡 歴史 |
日本の中高の歴史教科書ではギリシャの部分でΜυκήναι=ミキネはミケーネと表記されています。
それでここでもミケーネで書いていきます。ギリシャ語ではミキネのキの部分を強く発音します。古代はミキナイとでも言ったのでしょうか?知ってる人は教えてください。
さて隣の写真はミケーネ古代遺跡の獅子の門です。
1876年にハイリッヒ・シュリーマンによって発掘されました。彼はミケーネ文明とクレタ文明の違いを明らかにしました。もちろんミケーネ文明はクレタ文明の影響は受けていますが、巨石を使った城壁がクレタ文明とは異なる特色があるようです。
ミケーネ文明は紀元前1550年から紀元前1100年まで続きました。
この獅子の門の2頭のライオンはこの古代の城の守護の意味がありますが、頭部が壊れてしまいました。古代の訪問者を威嚇するような顔であったに違いありません。想像すればするほどミケーネ王の権威が伝わってくるようです。
上記の写真は高校の世界史の教科書の本文中に挿絵として載っていることが多いです。
どうしてかって?
それは証拠だからです!
先程も書いたようにクレタ文明との違いのは巨石を積み上げた城壁と獅子の門だからです。山川出版の教科書の中に写真が付いていました!
ミケーネ時代のギリシャ人は線状文字を使用していました。その内容は解読されえいますが、残念ながらクレタ時代の文字は解読できていません。クレタ人ってギリシャ人ではなかったのかも!今はギリシャですが・・・。そういうことも言えますね。
古代遺跡の全景
このミケーネの古代遺跡をずっと遠くから撮影したものです。真ん中あたりにちょっと白いパンの形をしたところが古代遺跡です。
紀元前20世紀頃ギリシャ人はギリシャ本土に入ってきました。その一部がミケーネ文明を作った人々です。彼らはクレタ文明の影響を受けて、紀元前15世紀から紀元前13世紀に世界史に残るミケーネ文明を作りました。このミケーネの古代遺跡の特徴は巨石を使った城壁で、当時のミケーネの人々が好戦的であったことも窺えるのではないかと思われます。
王宮
アスファルトの道なりにずっと行くとやがて足元を草木に埋もれたミケーネの城に着きます。
この写真の頭の方に見えるのが王宮です。
当時のミケーネ王は小アジアにあるトロイアという国の征服を虎視眈々と考えていたのでしょう。
トロイアも古くからあった文明の優れた国でしたがミケーネの侵攻によって滅亡してしまいました。因果は巡る糸車で、紀元前ミケーネ文明はドーリア人(南下してきたギリシャ人)によって滅ぼされてしまいました。
王宮内部
何しろ作られたのが紀元前15世紀で、今から3500年以上前のことなので、このような形で残っているだけとなりました。ここに立つとアルゴスのアクロポリスであったラりッサ城壁も、ナフプリオのパラミディの城壁もエーゲ海も一望できます。
この王宮の中に玉座、そして近くにアテナ神殿がありましたが、どこがどれやら・・・。
当時のミケーネ王は小アジア征服の野望を持ち、「どうしてくれようか」と自分の領土を眺めながら、この王宮のこの場所に立っていたのでしょう。その偉大なる王とはいったいどのような王だったのでしょうか?アガメムノン王のような人が実際にいたのだと思います。
ところで現代ギリシャ人の中にアガメムノンという名前の男性がいたりして驚きます。正式にはアガメムノナスというらしいですよ、その人は。
円形墳墓
シュリーマンはこの墳墓から男性8体、女性9体、子供2体の以外を発見しました。
ホメロスのイリアスに出てくるミケーネ王アガメムノンとその一族のものと思われましたが、実際には紀元前16世紀頃のもので、アガメムノンよりもずっと前になります。
この円形墳墓は城壁の中にあるものです。ほかには城壁の外ですが、アイギストスの墳墓、クリュタイメストラ墳墓、もうひとつの円形墳墓があります。
ちなみにクリュタイメストラはアガメムノンの妻で、トロイのヘレンとは双子の異父姉妹になります。 またアイギストスはアガメムノンの従弟にあたり、クリュタイメストラ王妃の愛人となった人です。
今日はここまで!ここまで書くのに何を使ったかって?山川出版の世界史の教科書です。それと入場券売り場のパンフレットです。とても助かりました。
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今、旅行が趣味になり、出かけたときに、世界の歴史が系統立てて分かっていれば、どれほど旅行が楽しくなるかと、反省しています。
もっと世界史を勉強しておけばよかった(今からでも遅くない?)
もう頭がついていきません。
何でもっと前向きに取り組まなかったのでしょうか?今、高校の教科書を読むと年の所為か受け入れやすくなっています。ある意味で高校の時より素直になりました。
そうそう、昨日lemonodasosさんおすすめの豚オクラカレーを作りました。美味しかったです。
ミケーネは古代の発音だと「ミュケーナイ」でした。「ミケーネ」という読みのもとはドイツ語あたりだとおもいます。ドイツ語では「Mykenä」「Mykene」で「ミュケーネ」といいますから。