ディロスのディオニュソス像 |
Άγαλμα του Γυμνού Διονύσου καθισμένου σε Θρόνο
Statue of Nude Dionysos Seated on a Throne
ディロス考古学博物館
Αρχαιολογικό Μουσείο της Δήλου
Archaeological Museum of Delos
ヘレニズム時代の紀元前2世紀に制作された彫像で、発見場所はディロス島のディオニュソス神殿である。ディオニュソス神のすわる玉座の足のところに豹の足が彫刻されている。
ディオニュソス神は酒とお芝居とお祭りを司る神である。父はゼウス大神で母はテーバイ王女セメレーとの息子である。
ゼウス大神に愛されたセメレーはヘラ女神の嫉妬をかう。ヘラ女神がセメレーの乳母に身をやつし「本当のゼウス大神の姿を見せてもらいなさい」とそそのかした。本当のゼウス大神となったセメレーは大神から発する雷電によって焼け死んでしまう。大神はセメレーは身重だったのでお腹の中にいた赤子をすぐに取り出して、臨月まで自らの太ももに入れて育てた。ディニュソス神はゼウス大神の太ももから生まれた。この名前は若いゼウスという意味がある。さらに詳しく→ディオニュソス
ディオニュソス神の妻はアリアドネという。アリアドネはクレタ島のミノス王の娘で、アテネの王子テーセウスに一目ぼれして閉まった女性である。
そのほかの女神と女性立ちの間にも 数人子供がいる。アフロディーテ女神の間にプリアポスという神を儲けている。 プリアポス神はヘルマアフロディトス神(ヘルメスとアフロディーテの息子)と同じく両性具有の神で、埋めよ増やせよの神である。
その後、ナクソス島のニンフたちに育てられていたディオニュソス神が置き去りにされた美しいリアドネを見つけ妻とする。ディオニュソス神はアリアドネの冠の贈り物をし、れが星となって冠座となる。ディオニュオス像といえばわたくしはナクソス島のアポロノス海岸近くの岩に彫られた巨大デォニュソス像が心に残っている。→ナクソスの巨大なディオニュソス像
古代ギリシャの各都市ではデイオニュソス神の祭のひとつとし,ディオニューシア祭という悲劇を中心とした演劇祭が行われた。
デイオニュソス神は、酒とお芝居とお祭りの神なので、お楽しみの神であるが、酩酊と狂乱を伴う。
しかし冬の間、兄アポロン神がデルフィ(デルポイ)の西アジアのほうにバケーションに出かけるので、その留守中にアポロン神に代わって神託を出す。しかし神話上も歴史的にも、ディオニュソス神が神託を出した話はない。冬の間ディオニュソス神は酩酊も狂乱もなく静かに暮らしている。日本語のギリシャ神話の本ではディニュソスと書かれているので、わたくしもそのように書く。
ディニュソスはギリシャ文字ではΔιόνυσοςと書き、ラテン文字で Dionysosと置き換えられる。ほかにDionysusと書かれている場合がある。
現代ギリシャでが文字が同じで、発音はディオニソスである。
現代ギリシャにはディオニソスという名前の人はいない。
しかしディオニシオスΔιονύσιος という名前の人はたくさんいる。
<< ディロスのプリアポス柱像(ヘルメー) | ディロスのディアドゥメノス像 >> |