テアゲネスの聖域 タソスのアゴラ |
Το Ιερό του Θεαγένη
Τhe Sanctuary of Theagenes
Νομός Καβάλας,Νήσος Θάσος,Λιμένας, Αρχαία Αγορά
Prefecture of Kavala,Thasos Island,Limenas,Ancient Agora
古代タソスに紀元前5世紀頃テアゲネスというのすばらしい古代のスポーツ選手がいました。
彼はパンクラチオン(Παγκράτιον/Pankration〕という格闘技の選手で、ギリシャ各地の有名なスポーツ競技会、オリンピア、イストミア、ピュティア〔デルフィ)、ネメアなどに出場して、
1300もの優勝冠を手にしました。その活躍ぶりはまさに神業でありました。
タソス人はアゴラの中に彼の功績を称えて「テアゲネス聖域」を建立しました。
テアゲネス聖域と大理石プレートにギリシャ語とフランス語で書かれています。
タソスの遺跡はフランス考古学者たちによって発掘されたのでフランス語になっています。
ここに古代遺跡があることは誰でも知っていましたが、研究としての発掘にあたったのは、
フランスの考古学者たちということです。
テアゲネス聖域は円形の積み石ですが、聖域といっても小さなものです。
テアゲネスの活躍ぶりから本当はヘラクレスの息子だと言われもしましたが、
実際には、彼の父親はテモステネスという人物で、ポセイドン神殿の神官でありました。
テアゲネスは9歳のときに古代アゴラから真鍮の神の彫像を持ち去ったことがあって、大変な力持ちだったようです。テアゲネス (Θεαγένης〕とはギリシャ語で神の生まれ、或いは神のルーツという意味があります。
パウサニアスの旅行記では・・・紀元前480年の古代オリンピック第75回で優勝し、テアゲネスの父はヘラクレスであるという話で、タソス人の間では大変有名で人気を博した・・・というようななことが書かれています。
この聖域にはエギナ〔アイギナ)島のグラキアスという彫刻家が制作したテアゲネスの彫像が飾られていました。ある夜、生前のテアゲネスに恨みを持つ男が、この彫像を鞭打っていると、その彫像が倒れて、男は死んでしまいました。裁判でこの彫像は殺人罪となり、海に投げ捨てられてしまいました。
その後タソスは不毛の地となりはて、デルフィ〔デルポイ〕の神託を受けることにしました。
神託によると「テアゲネスの彫像を復元しないとタソスは復興しない」といことなので、タソス人はテアゲネスの彫像を復元し、英雄崇拝をするようになりました。そしてこの聖域は癒し力を持つと言われるようになりました。
上の地図はギリシャ文化省のタソスの古代アゴラ遺跡の地図です。
赤〇のところがテアゲネス聖域です。
大理石の宝物庫(シソーラス)
大理石の宝物庫は紀元前2世紀に制作されたもので、円柱の形をしていて、大理石の表面に文字が刻まれています。人々はテアゲネスに捧げ物を捧げる前にこの大理石のシソーラスという宝物庫に奉納物集めたようです。
上から見るとこのようになっています。そして穴が底のところについていました。
大理石の穴を外側から見るとこのような感じになっています。
タソス考古学博物館の説明プレートにはつぎのようにありまた。
Μαρμάρινος《θησαυρός》για τη συγεκέντρωση προσφορών για το Θεαγένη πριν τη θυσία.Αγορά.2ος αι.π.Χ.
Marble《 thesaurus》 for collecting offerings before the sacrifices to Theagenes. Agora.2nd c.B.C.
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