古代マロネイアのディオニュソス聖域 |
Aρχαία ΜαρωνείαーΙερό του Διονύσου
Ancient MaroneiaーSanctuary of Dionysos
Θράκη Νομός Ροδόπης Δήμος Μαρωνείας-Σαπών Μαρωνεία
Thrace Prefecture of Rhodope Municipality of Maroneia-Sapes Maroneia
トラキ(トラキア)ロドピ県マロニアス-サポン自治体マロニア
古代マロネイアはマローンという人物によって創設されたことになっています。
それではマローンというのはどのような出自だったのでしょうか?
紀元前8世紀のホメロスのオデュッセイアによると・・・マローン、エウアンテスの息子、アポロンの神官にして、(トラキアの)イスマロスの守護者であった。そしては緑豊かな神の森の奥に住んでいた・・・イスマロスとはマロネイアのことであります。この中にでてくるエウアンテスというのはディニュソス酒神とアリアドネの息子たちの一人です。そうするとマローンはディオニュオス酒神の孫ということになります。
紀元前8世紀から7世紀の叙事詩人ヘシオドスは神統記の中で、ディニュソス酒神の息子オイノピオン、その息子エウアンテス、その息子のマローンとして出てきます。
紀元前5世紀の劇作家エウリピデスにケクロプスという劇の中には・・・マローンはディオニュソス酒神の息子・・・としています。
西暦2世紀のアンティオキアのテオフィロスによればデォニュソス酒神とアリアドネの息子とされています。
西暦になっての詩人たちの創作の中に出てくるマローンについてはいろいろありますが、わたくしはなるべく古代詩人の思いに則して遺跡を漂っていこうと心がけています。
デイオニュソスのマスク
H Μάσκα του Διόνυσου/The Dionysos'Mask
マロネイアのディニュソスの聖域で発見されたディオニュソスのマスクと呼ばれるものがあります。下の写真はコモティニ考古学博物館に展示されているものです。
マロネイアのディオニュオス酒神の美しいご尊顔を拝すことができて幸せです。ありがとうございます。
ディオニュソス聖域
資料がなくてこの遺跡の年代が分かりません。資料を見つけ次第加筆していきます。
マロニア(マロネイアの現在の名)考古学博物館の中にこの遺跡から発見された大理石の水盤(μαρμάρινο περιρραντήριο=マルマリノ・ぺリランティリオ)が展示されていて、その年代が紀元前4世紀半とありました。それでその頃にはすでにディオニュソス聖域はあったのだろうと思いました。
聖域には円柱が一つも残っていませんが、建物基礎部分が残っていて、
三か所の建物があって、その間に広い庭があります。
この中に神殿だったところ、祭壇、奉納物が納められるところ、お祭の道具の倉庫、神官の事務所とか、信者たちの休憩室とか、会ったので小かねぇ、、。今はオリーブ畑に放り投げられた石ころ状態になってしまいました。完全再現できたら良いなぁ、、遺跡のディズニーランド化なんてありえないのが残念です。
遺跡看板近くの建物跡の部分
中央の建物跡
修復なのか発掘なのか分からない部分のある建物跡
マロニア考古学博物館所蔵・・・紀元前4世紀半頃の大理石の水盤
このディオニュソスの聖域の近くに古代劇場があります。
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