古代ヴァティアイというのか、ここは。 |
アルタ考古学博物館の写真を整理していたら、その中に壁に張ってあった地図にその場所が書かれていました。
どうやらわたくしの行ったところは古代ヴァティアイ(Βατίαι ・Vatiai/Batiai)と
古代ヴヘテイオ(Βουχέτιο・Vuchetio/Vouchetio/Bouchtio)のようです。
ヴヘティオのほうはロゴーンとかログースと呼ばれていたりします。
この二つの古代都市をはわたくしずっとアルタ県の中だと思っていましたが、
実はプレヴェザ県だったのでした。
下の地図はイピロス地方の古典時代からヘレニズム時代までの古代都市と部族の勢力範囲が載っていました。ニコポリはローマ時代なので載っていません。
考古学博物館の展示物のすべてが資料になるので、一応博物館の展示は隅から隅まで撮影しておきます。何気なく撮影しておいたのが今役に立ちました。
それでわたくしに行った古代都市のあった小高い場所の入口は下の写真の状態でした。
左の看板には古代アクロポリとありますが、古代都市名は書かれていません。
右の看板の上にはナオス・キミシス・セオトク(Ναός Κοίμησης Θεοτόκου)とありました。
ナオス(ναός)は神殿或いは教会、
キミシス( Κοίμησης) は名詞キミシ( Κοίμηση= 眠り或いは永眠)の所有格で、
セオトク(θεοτόκου)は名詞セオトコス(θεοτόκος=神にこを宿した女性)所有格です。
つまりこの教会の意味はマリア永眠教会ということです。
そして右看板の下にはカストロ=城と書かれています。お城はありませんが城壁はあります。
この古代ヴァティアイにアクロポリスの一番高いところにコンクリートのポールがありました。
たいてい山奥のアクロポリスの頂上にはこのようなポールが置いてありますね。いろいろなところでこのポールを見かけます。枯れ草に中で分かりにくいですが、見えますか?
古代ヴァティアイって、看板があっても、人は誰も行かないようです。
一番高いところはもうジャングル状態でした。なんとなく霊気をたくさん感じてしまいました。ちょっとくもりだったからでしょうか、、。ウウウ、、何か感じます!やっぱり帰ったらちょっとお清めのワインでも飲みましょうかね、、。
いやぁ、古代都市の中には城壁とジダイモノの教会と、ひょっとして、ちょっと昔まで修道院にでもなっていたのかな?それともここに送られてきたお坊さんのお宅?と思われる廃墟が物悲しく残っています。
なんというか人々が来なくなってさびしがっている感じでしたね。時代は変わり、風化していくところもあるのはしょうがないのかなぁ、、。誰かにまたここに住んでよ!?と頼んでも、誰も来ないと思いますね。
それにしても霊気漂う感じが、いい!、と思う人はぜひ一人で出かけていくといいかもしれません。
ここは危険ではありませんが、問題があるとすれば冬の狩猟解禁の時には行かないほうがいいかもなぁと思いました。人里はなれたところへ行くときは赤黄青の三原色で行くことをお勧めします。ここに人がいます!として歩くのが一番です。
さて、わたくし、一度アルタに出かけ、アテネに戻り、またアルタに行き、またアテネに戻りました。秋冬のイピロスって雨ばかりです。
アテネの家の冷蔵庫の中にサントリーニ島のニクテリというワインがあったので、早速グラスに注ぎ、無事に字帰宅を一人で祝いました。いやぁ、皆さん、サントリーニ島の白ワインはおいしいです。このニクテリは一般的ですが、さらにちょっと高いサントリーニ島の白ワインはさらにおいしいです。わたくしはサントリーニ島のワインは全部おいしいと思っています。
明日は、古代ヴァティアイの遺跡を記事にします。
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まさに今、ギリシャ産の赤ワインをホットで飲みながら
レモンさんの記事を読ませていただいてます(笑)
>人々が来なくなってさびしがっている感じでしたね。
>時代は変わり、風化していくところもあるのはしょうがないのかなぁ。
この一文に心が痛みます。
自分の立つ場所、
日本の歴史をもう一度学びたいと素直に思いました。
まことにありがとうございます。
自分の住むところを大事にしていきたいですね。
日本神話も読めば、神々のゆかりの地があちらこちら、楽しいですよね。
微風の中で、樹木が揺れていると、何か話かけくれているように思うことがあります。