オリンピアのフィリッピオン |
Το Φιλιππείο στην Ολυμπία
The Philipion(Filipion) at Oympia
イリア県オリンピア
Νομός Ηλείας, Ολυμπία
Prefecture of Ilia,olympia
フィリッピオンは、紀元前338年にカイロネイアの戦いで勝利したとき、
マケドニア王フィリポス2世(紀元前382年 - 紀元前336年)が、
オリンピアのゼウス大神に奉納するために、アルティス(神苑・大神域)に
円形の建築物を建てました。
これにフィリポス2世の名前がついてフィリピオンと呼ばれています。
しかしながらフィリポス2世は 紀元前336年に崩御し、完成はその息子の
アレクサンドロス大王によってなされます。
大王はこのフィリッピオンをマケドニア王家の崇拝神殿にしました。
マケドニア王族の先祖はヘラクレスであり、
また母方のオリンピアスのエイペロス王家の先祖はアキレウスにつながります。
わたしは同じ遺跡に、行けるチャンスがあるなら何度も行ってみたいと思います。
なぜかというと、5年前にここに来た時は、フィリピオンは下のような写真の状態
で、ギブスと包帯をしているような感じでした。
見つかった部分の円柱や壁を修復しているようでした。
今年2009年に行った時は、下のような写真の状態になっていました。
時々行かないと、遺跡が変わっていることがあるので、写真が古くなったりします。
ギリシャ文化省の写真のフィリッピオンはそうとう古いものでした。
フィリッポスはギリシャ文字ではΦίλιππος ラテン文字ではPhilipposです。
意味は馬を愛する人です。Φίλιππος(Φίλo=愛+ιππος=馬)
そしてΑλέξανδρος の意味は(αλέξω=防衛する、はじく、守る、+ανδρος=男)です。
最近知ったのですが、そういえば傘のことをギリシャ語では一般的には外来語で
オンブレラ(ομπρέλα)です。アンブレラのことです。
正式なギリシャ語では傘をアレクシブロヒオン(αλεξιβρόχιον)と言い、
意味は雨をはじくです。
お手間をかけて申し訳ありませんが
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遺跡も素敵ですが
「雨をはじく」という意味だという傘、とても綺麗な言葉ですね♪
言葉には意味があるのだなぁとしみじみ思いました。