2009年 11月 03日
プラクシテレスのヘルメスと幼児ディオニュソスの彫像 |
Ο Ερμής με τον Διόνυσο βρέφος
Hermes and the Infant Dionysus
オリンピア考古学博物館
Αρχαιολογικό Μουσείο της Ολυμπίας
Archeological Museum of Olympia
この彫像の作者はプラクシテレスというで、紀元前4世紀の人であります。
なぜプラクシテスの作品かというと、発見場所がヘラ神殿であり、この神殿内の彫刻類はプラクシテレスの制作されていたからです。
この美しいヘルメス像は一般的に「プラクシテレスのヘルメス」と呼ばれています。
(Ο Ερμής του Πραξιτέλη=オ・エルミス・トゥ・プラクシティ/Hermes of Praxiteles)
しかしながら学者によっては、ヘレニズム期のもの、ローマ時代のもの、といわれますが、明らかになっていはいません。
プラクシテレスについて詳しくはこちらを→プラクシテレス(Πραξιτέλης,/Praxiteles

ヘラ神殿内にはヘラ女神が座っている姿で、その隣に夫のゼウス大神が立っている姿で、中央に安置され、その周りに神々の彫像がありました。そして、その中に幼児ディオニュソスを抱いたヘルメスのぞがありました。
ゼウス大神の正妻で神々の女王であるヘラ女神は、よそにできたゼウス大神の子供たちに対して、強烈な排斥を行いました。しかしながらヘルメス神とその母のマイア女神に関する排斥行為は行っていないようです。ヘルメス神は、商業、伝達、泥棒、そして神々の使者であります。きっと物事を如才なくこなし、おしゃべりではないけども、口も立つというか、口がうまい神なのだと思います。神話にはヘルメス神とその母マイア女神ははヘラ女神から排斥行為はなしでした。

弟ディオニュソス神の母親のセメレは、ヘラ女神のたくらみによって、死んでしまいました。
それで大神ゼウスがお腹にいたディオニュソスを自分の腿に入れて、産んだのです。
それからゼウス大神は、息子ヘルメス神に頼んで、ヘラ女神の分からないところに住むニンフに育ててもらうように、ディオニュソス神を隠します。
ヘルメス神は、幼児のディオニュソス神にぶどうを取ってあげようしているところです。

この彫像に使用されている大理石はパロス島のものです。
そしてこの彫像には色が残っているそうなので、古代には色彩が施されて、ヘラ神殿に置かれていたのでしょう。
ヘラ女神は自分の息子たちではない神々も、最後的には許し、打ち解けたのでしょう。
神々の女王であるヘラ女神は、自分の家というか、神殿に、なさぬ仲の息子たちの中央にあって、微笑んでいたことでしょう。
by lemonodasos
| 2009-11-03 01:04
| オリンピア考古学博物館
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Comments(2)
ひとめぼれした彫刻です。美しい、しなやか、何度見てもため息がでます。後姿もきれい、なぜかおしりが柔らかく感じます。もう一度会いたいです。
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ナオさん、本当に美しいですね。それに弟のディオニュソスに
葡萄をとってあげている場面であることが、すばらしいと思いました。
葡萄をとってあげている場面であることが、すばらしいと思いました。



