ギリシャ正教 復活祭 |
今年の聖木曜日は4月16日で、聖金曜日が17日となりました。
聖木曜日というのは最後の晩餐の日です。
聖金曜日がキリストの受難にあった日です。受難とは十字架にかけられたことです。
毎年4月の入ると、どこかで友だちや知人に会えば、
Καλή Ανάσταση!(カリ・アナスタシ=よい復活を) とか
Καλό Πάσχα !(カロ・パスハ=よい復活祭 というあいさつになります。
このあいさつは復活祭の前日までです。
エピタフィオの後に続く人々
聖金曜日のことはエピタフィオの日と簡単に私の場合は言っています。
エピタフィオとはキリストの棺のことです。
キリストは復活する2日前の金曜日の正午に、十字架にかけられ、午後3時に世を去ります。
そしてその夜にキリスト遺体を人々はエピタフィオと呼ばれる花で飾られた棺に納めました。
私の住む地域では音楽隊の後ろをアティカ教区の司教、司祭、僧侶たちが歩き、
そのうしろにエピタフィオ、そしてギリシャ正教徒たちが歩きます。
高層アパートのお年寄りたちはベランダにローソクを点して、その行進を見ていました。
キリストの死を悲しみ、また復活を祈りながら、見つめているのでしょうか?
聖土曜日(4月18日)
ギリシャ政府は特別機をエルサレムに出して、
キリストの墓から聖なる火を持ってきます。
18時30分にその火はアテネにつき、
この聖なる火がギリシャ全土の教会へ運ばれ、
復活式に使用されます。
教会でのセレモニーに参加する人々は深夜ですが、
たくさん集ります。
日曜日の午前0時の鐘と共にキリストが復活します。
そして人々は
Χριστός ανέστη! フリストス・アネスティ(キリストは復活しました)!
Αληθως Ανεστη! アリトス アネスティ(確かに復活しました)!
というあいさつを交わします。
そして人々は各自持参したローソクに
教会から火をもらって家までもって帰ってきます。
そのローソクの火が川のように、
教会から大通りに流れ、小さな通りに流れて
そして各家に分かれて行きます。
復活祭・日曜日(4月19日)
キリストの復活を祝って、日曜日は羊の丸焼き、或いは羊料理などでお祝いをします。
あいさつは Χρονια Πολλα!で、発音はフロニア・ポラです。
毎年このようなことがたくさんありますようにというものです。
誕生日にも使われますが、結婚式には決して使いません。
(結婚式が毎年って、、、困りますよね。)
ギリシャ人の中には4月になってから復活祭まで、
肉料理を一切口にしない人も結構います。
またキリストの復活前の聖なる一週間だけ肉を食べない人もいます。
ギリシャの復活祭はクリスマスよりも大切で盛大です。
生まれることも大切ですが、復活することはさらに大切な意味があるのだそうです。
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