日刊ギリシャ檸檬の森 古代都市を行くタイムトラベラー 

アポロンのぺリヴォロス

コリンティア
元のサイトで完全版を読む
古代コリントス - アポロンのぺリヴォロス 
Αρχαία Κόρινθος - Ο Περίβολος του Απόλλωνα
Ancient Corinth - The Peribolos of Apollo


ローマ時代の西暦1世紀にアポロンのぺリヴォロスは建設されたものだ。
古代ギリシャ・ローマの建築ではぺリヴォロスという言葉が出てくる。これは取り囲む壁という意味で神聖な区域を囲むものであった。ぺリヴォロスの中にはその中にコート(庭)があって、そこに神殿や祭壇が建設された。その規模は32メートルX23メートル。
このぺリヴォロスの中にはアポロンに捧げられ聖域があった。

このアポロンのぺリヴォロスはペイレネの泉の北に隣接している。
アルカイック時代のアポロン神殿から撮影すると下の写真のように遠くに白い円柱の見える。そこがアポロンぺリヴォロスである。
2枚目の画像

パウサニアスの旅行記の記述から、ここはアポロンのぺリヴォロスと特定した。
パウサニアスはここで、オデュッセウスとペネロペ―の壁画を見たのである。その壁画はトロイから帰還したオデュウセウスが妻のペネロペ―にしつこく結婚を迫っていた男たちを倒すシーンが描かれていたという。古代の旅行家パウサニアスはその壁画ここで見ているのだった。しかしその壁画が残っているのかどうかわたくしは知らない。

アポロンのぺリヴォロスのそばまで行ってみた。ペイレネの泉の前の小道を行くのだが、途中で行き止まりのテープが張ってあって、撮影はもはやこれまで!
3枚目の画像
 
 
ギリシャ人の名前について

①アポロンという名前
ポイボス・アポロン Φοίβος Απόλλων/Phoebus Apollon
アポロンは日本語の説明では「光輝くアポロン」ということで「ポイボス・アポロン」と日本語表記になっているが、現代ギリシャ語読みはフィヴォス・アポロンである。そしてギリシャ文字にするとΦοίβος Απόλλωνで、古代と同じ文字を書く。現代ギリシャではアポロンは、アポロン(Απόλλων)とアポロナス(Απόλλωνας)の二つ、の言い方がある。

そしてアポロンという名前のギリシャ人男性はいないが、
フィヴォス(Φοίβος)というアポロンの別名を持つギリシャ人はたくさんいる。
呼びかけるときはフィヴォで最後のスは付けない。この名前を持つギリシャ人の男性は赤子からお年寄りまで、さまざま、存在する。男性ならフィヴォス、女性なフィヴィーという。


②パウサニアスという名前
ギリシャ文字で Παυσανίαςと書き、これを現代ギリシャではパフサニスと読む。
パフサニスという名前のギリシャ人も少しいる。声をかけるときはパフサニアーと呼ぶ。

③ペイレネという名前
ペイレネはギリシャ文字で、Πειρήνη、と書き、現代ギリシャ人はピリニと読む。
現代ギリシャにはピリニという名を持つ女性はいない。
アイウエオの発音は下のような感じでギリシャ語に置き換えるのだが、
単語によっていろいろで、イの表記の種類が多いので、単語を覚えるのが大変。
ア=Α(α) イ=Ι(ι),Η(η),Υ(υ),ΕΙ(ει),ΟΙ(οι) ウ=ΟΥ(ου)  エ= Ε(ε ΑΙ(αι)  
オ=Ο(ο),Ω(ω)

④オデュウセウスという名前
古代ギリシャ語だと Ὀδυσσεύςと書く。
これを現代ギリシャ人が発音するとオディッセフスとなる。
ローマ時代にはすでにオディッセアス(Οδυσσέας)になっていたかもしれないが、タイムマシンがないと分からないし、古代の地方によって方言などもあるしね。
まぁ、いろいろ難しいかも。ギリシャ語のΥ(υ)という文字はイプシロンと読み、ローマ字のU(u)に似ている。
イプシロンの発音はイ、フ、ヴと三つあるが、ウの発音はない。

しかし日本語にするときにオデュッセウスとかオデュッセアスとかに変えられて表記されることが多いが、ギリシャではオディッセフスとオデッィセアスのように発音されている。なんかもう、ぐちゃくちゃして、どなたかこのあたりをサッパリと解決してほしいものだ。わたくしは単なるドシュフなので悩む。
現代ギリシャではオディッセアス(Οδυσσέας)という名前の男性は結構いる。
オディッセア―!と呼ばれている幼稚園児が公園で楽しそうに遊んでいるの見たことがある。

⑤ペネロペ―という名前 
ギリシャ文字でΠηνελόπηと書き、古代も現代も文字は同じだが、ピネロピと読む。
現代ギリシャにはピネロピという名前の女性はたくさんいる。
そして女性だけでなく猫ちゃんにもピネロピがいる。
ある日キジ猫の美しいピネロピを探して「ピネローピー、ピネローピー」と呼び続けていた。
すると通行人の紳士に
「どうかキリア、その猫の名前を変えてください、僕の叔母がピネロピなので、
 猫には猫の名をお願いします」と言われたことがある。
ピネロピってかわいい名前だと思っていたので残念だ。今はオリーブという。


ヨロシク
 
もっと見る
タグ
ペリヴォロス
聖域・神殿
古代コリントス