健康の女神ヒュギエイアの小像 エピダヴロス |
Αγαλμάτιο της Υγιείας από την Επίδαυρο
アガルマティオ ティス イギアス アポ ティン エピダヴロ
The Statuette of Hygeia from Epidavros( Epidaurus)
(アテネ国立考古学博物館)
西暦200年頃のもので、紀元前4世紀のオリジナルを元に復元されています。オリジナルは発見されていません。アテネ国立考古学博物館のプレートには、エピダヴロスのどこで発見されたのか、具体的には記述がありませんでした。
ヒュギエイア女神像の特徴は、その肩に聖なる蛇がいることです。
父のアスクレピオス医神は杖に聖なる蛇が絡まっています。
このヒュギエイア女神は人々健康を司る女神で、父はアスクレピオス医神で、母はエピオネ女神です。エピオネは痛みを和らげる女神で、アスクレピオスとの間に五柱の女神を儲けました。
ヒュギエイア女神は良い健康を、
パナケイア女神はすべての治療を、
イアソ女神は回復と癒しを、
アケソ女神は治療と回復の順調な過程を、
エイグレ女神は光輝く健康を、
それぞれ司っていたようです。
また、紀元前388年のアリストファネスの喜劇プルータス(Πλοῦτος Plutus)の
701段ではエイグレ女神はヒュギエイイア女神の異母妹で、光輝く健康の女神と出て来ます。
それは、エイグレの母親はラムぺティアというニンフであり、そのニンフの父が太陽神ヘリオス(イリオス=太陽=ギリシャ語)だったからかもしれません。
ヒュギエイアの姉妹神たちは全部健康と治療と癒しの神でこれといって違いはありません。
アスクレピオス神殿の中には父のアスクレピオス医神の彫像と共に、ヒュギエイア女神の彫像も安置されていたようです。
投票よろしくお願いします。
一家そろって人々の健康のために尽くしたのでしょうか。
流れるようなやわらかさと美しいラインが写真からも伝わってくる像ですね。
きれいです。
この女神さまたちは、人間の切実な願いを一心に受けて、慈しみ深く、
休むことなく働き続けてくださっているのですね。哲学の故郷である、
ギリシャの神々のこと、もっとよく勉強したいなぁと思っています。
まずは、こちらで楽しく学ばせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
日ごとに上昇する気温。
晴れの蒼い空の日になると、このページでみせていただいたギリシャの風景を
思い浮かべるようになりました。
お体気をつけて頑張ってくださいね~!
ところで、自分のブログにlemonodasos さんのブログをリンク集に追加させていただきました。(随分と遅れてしまい、申し訳ありません・・・)
癒しの女神の名前がイアソーという名前であることにも驚きました。イアソーは古代のHealerだそうです。
現代ギリシャの医師のクリニックへ行くとアスクレピオス神像とヒポクラテス像は必ずあります。
上のほうの手は聖なる蛇に球形のえさを与えているところのようです。