現代ギリシャ小説「さあ、君の番だ」 |
この小説の中の主人公スタティスは裕福な家庭に生まれましたが、両親の不和があって、幼いころから、心に深い傷を持っていました。成長してからは一緒に暮らしていた恋人が忽然と姿を消し、荒れた生活をしていました。
ある日、ハルキディキのアトス山に行くことを思いつきます。アトス山というのは女人禁制のギリシャ正教の聖山です。そこで聖職者たちと暮らしながら、スタティスは過去の出来事をいろいろ思い出して苦しみ、反省します。後は読んでのお楽しみということですが、、、。
いわゆる自分探しの旅かもしれませんが、その底流に流れるギリシャ正教の精神世界があります。
タソス・メレトプロス (著), 志村 亜紗子 (翻訳)
アトス山はギリシャの中にあるギリシャの独立国のような形をしています。
イタリアの中のあるバチカンのような感じですが、違うのはそこは修行の場だということで、女人禁制です。このアトス山には東方正教の国々のお城のような修道院もあります。ロシア、セルビア、ブルガリア、ルーマニアなどです。そこには国を超えて集まっている修道士たちが修行をし、一般の男性でも、申し込めば、中に入れるようです。詳しくはギリシャ大使館にお聞きください。
(日本の真言宗の高野山は女人禁制ですが、女性のために女人高野山があります。
ギリシャ正教会もどこかに女人アトス山を作ってほしいものですが、まぁそういうことは無理かもしれません。)
私は宗教については自由な気持ちでいますが、これとは基本的にはきめてはいません。
日本ではスピリチュアルブームだそうですね。昔からの方法でのアトス山での修行もなかなかいいものだなぁと思いました。
アトス山に行けない人は、、次の祈りを、毎日10回ほど書くのは、どうでしょうか?
もしもあなたが仏教徒ならば、主よ、のところを、お釈迦様、そしてイスラム教ならアラーの神よと変えたらどうでしょうか?
「さあ、君の番だ」からの抜粋です。
主よ、今日起こることのすべてに、心の平安を持って、向き合えるように助けてください。
主の聖なる御意志に自分自身をすべて投げ出すことが出来るように、助けてください。
毎日毎時間、光を与え、すべてに魂の力をお与えください。
すべての私の行い、言葉が、正しい考え、正しい感情から発するようにお導きください。
予期せぬ出来事も、すべてあなたから来ているということを私が忘れないようにお導きください。
主よ、これら日々に起こる出来事と真摯に向き合い、苦労に耐え得る力をお与えください。私の欲求を正しく導き、私が正しく祈り、信じ、耐え、許し、愛せるように教えてください。
私の管理サイト
☆ノラちゃんのギリシャ!
☆The Greek Cats☆Οι Ελληνόγατες☆ギリシャの猫
聖地アトス。。。いつか訪れてみたいと思っていた憧れの場所でしたが、女人禁制だったんですね。。。
でも、このお祈りを10回書くとゆうアイデア、素晴らしいですね。
祈りをとおして、清らかな心になることがアトスを訪れる目的だったのですから。。。心から、ありがとうございます。
lemonodasos さんに、沢山の恵みがありますように。。。☆
アトス山にも俗の立場で行かれる方がいらっしゃるんですね。
精神的のみならず肉体的にも過酷な修行の場と言う印象があります。
私も、そういう修行は、一般人がするのかもしれません。小説の中に出てきました。
聖職者修道士には、ほかの修行があるようです。
この作家は音楽家なので、CDもついています。