ラリサの要塞 |
(アルゴリダ県アルゴス市)
この丘は標高290メートルです。ここに残る要塞の歴史はいろいろな民族が絡んできます。
紀元前は古代アルゴスのアクロポリスだったところです。その後ビザンチン帝国がこれを引き継ぎ要塞とし、フランク族の所有になったり、ヴェネチアとトルコが要塞としたり、めまぐるしくかわったようです。
現代アルゴスの町の中はめちゃくちゃな都市計画です。一方通行の細い道が網羅されています。
ヨーロッパ最古の都市アルゴスは、いまや最悪の道の分からない場所となってしまったようです。ヨーロッパ最古の都市アルゴスは、いまや最悪の道の分からない場所となってしまったようです。
そういう詳しいことは分からないので、今日ものある方はお調べください。
私がこの遺跡に来たのはこれで3度目になります。
要塞の概観
ラリサの要塞は古代アルゴスのアクロポリスです。
そうかぁ、、、古代アルゴスのアクロポリスに、その後の帝国が要塞を建てたわけですが、それって、紀元前の古代都市の廃物利用ということですね。
このラリサの要塞はミケーネの古代遺跡から見たことがありまます。またミデアのアクロポリスからもこの要塞は見えます。遠くに何か合図を送りたいときは、松明や煙で伝えることができますね。連絡がつくのです。
このアルゴスのアクロポリスはミケーネ時代の遺跡の中央に位置しています。
ミケーネからもミデアからも、ラリサの要塞はよく見えます。しかし、ラリサからだと、二つの古代都市が見えにくいです。
要塞を上がる道を見つけるのも大変でした。車で行きました。
どこをどう説明していいのか分かりません、看板が途中で分からなくなるのでした。
観光にあまり前向きでない姿勢が感じられました。
やっとこすっとこ要塞の入口につきました。見学料無しです。誰もいない遺跡です。
私は、中世の遺跡には余り興味はありませんが、ここがかつてのアクロポリスだから来たのでした。
要塞の中
壁が厚く高い要塞を見てばかりいいると、足元の深い穴に落ちそうになるので気をつけましょう。
下の写真の大きな石ころの上をスパイダーマンのようにちょこちょこ歩いて入ってみました。
すると行き着いたのがここでした。要塞が下から見ると、壁でぐるりと思っていましたが、
離れているところもありました。
この庭のようなところも穴ありました。捕虜でも入れおいたのかな??
この穴は比較的小さいものです。鉄網を持ち上げてあるので、誰か勝手に入ってしまうのではないかと心配します。
要塞の壁には、このような無数の穴がついています。
この前を怪しいものが通ると向こう側からよく見えるようになっています。
また敵ならその穴から鉄砲玉が飛んできます。
危険な窓があって、石で塞いでありました。間違って滑り込んだら、まっさかさまにアルゴスに落ちてしまいます。
要塞からの眺め
アルゴスの町と海沿いにはナフプリオが見えます。
ずっと下のほうを眺めていたら、近くの小高い丘に遺跡のようなものが見えました。
小高い丘の名前はアスピスというのだそうです。そこにはアポロン神殿があるというので、早速行ってみることにしました。
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なんとなくビザンチンぽい感じの要塞に見えますが、次々に支配者が替わっていった歴史があるんですね。盛者必衰の歴史ドラマを感じます。
私も要塞というのはいかついいものだなぁと思いますよ。
英語だとお城とも訳されるキャッスルですが、王様が住んだことはないようです。
私は早々見学を済ませました。そしてぐるぐると市内を歩いて戻ってくるとどこからか入って中を歩いている人たちがいたのです。
遺跡の入口のキオスクの前を歩いて、上へ上がる道があって、そのあたりのフェンスに大きな穴が開いていたのです。びっくりしました。