アテナ・ニケ神殿 |
アテナ・ニケ神殿は修復中で、こういう状態です。
アテナ女神とニケ女神の彫像がかつてあったところです。
またギリシャ神話によると老アテネ王アイゲウスが王子テーセウスの帰ってくる船をここで見守っていた場所だということです。
・・・ということは古代ギリシャ時代は海はアクロポリス近くまであったということですかね。
テーセウスはクレタのミノス王のクノッソス宮殿でミノタウロス(ミノスの雄牛)を退治した英雄です。疲れていたテーセウスはその帰国船のマストに黒い旗を揚げて眠り込んでしまいます。老アイゲウス王は王子が死んだものと悲しみ、そこから海に投げてしまいます。そして海の名前がアイゲウスとなったのです。
現代ギリシャ語ではΑιγαίο Πέλαγος(エゲオ・ペラゴス=エーゲ海)ですが、古代ギリシャ語だとΑἰγαῖον Πέλαγος と書かれています。
英語になるとAegean Seaとなります。老王の名前が海につきました。
修復の説明書き
世界遺産の修復の内容が書かれています。イオニア式の柱の部分を取り替える予定です。
元の神殿がよくわからないので、下記の写真をごらんください。
こういうふうな状態に完成する予定です。
新しいイオニア式の柱の展示
イオニア式の柱が1本だけてんじしてありました。
2000年の風雨さらされると黄ばみが出てきます。
約2500年前と現代のものをつなぎ合わせてあります。
ニケという名前
現代リシャ語でΝίκηは勝利という意味で、この名前の女性はたくさんいます。
まぁ勝子さんという意味ですね。小文字だとνίκηとなります。
ギリシャ文字はフェニキア文字から、ラテン文字(ローマ字)はギリシャ文字から、作られたという話です。
ギリシャ文字のNの小文字はvですが、ラテン文字だとNの小文字はnです。
つまり私が言いたいのは英語のViktoryも、Νίκη(小文字νίκη)から来ているのではないかということです。
またこの男性形はニコラオスになります。
ニキのは勝で、ラオスの部分は人々、国民という意味です。
2つの語をつなげる時はニキラオスとはならずに、ニコラオスとなります。
ひょっとしてニコル・キッドマンって 日本名はキッドマン勝子、或いはキッドマンオカツ なるのかなぁと思いました。なんとなく親しみを感じました。
nikiといえばナイキというスポーツ用品の会社もありました。
アルカイック時代(紀元前700年-紀元前500年)に制作されたもので、アルカイックスタイルの特徴であるアルカイックスマイルを浮かべている。アーモンドの瞳、キュッと口元を上げて微笑んでいる。
ルーヴルにあるサモトラケのニケという顔なし女神さまを思い出します。勝手にギリシアから持って行ったものは、返しなさい!とは言わないのでしょうか?
貴族とは言えども、やはり武将でもありますから、自分たちの一存で、持ち出しをしていました。そしてそれは人類の遺産保護などと言いますが、これを持って帰れば、名士としの名もあがります。そういう物をもっていった人は天罰が下ると思います。そして次に国が弱体化するかも。神様を発掘したら、神の栄光が、持ち去れば天罰が下ると思います。