テゲア出土の奉納レリーフ アテネ国立考古学博物館 |
1422.Votive Relief - Demete,Persephone,Hades
アテネ国立考古学博物館
Εθνικό Αρχαιολογικό Μουσείο της Ελλάδας στην Αθήνα
National Archaeological Museum of Athens
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紀元前420年から紀元前410年頃に制作された奉納レリーフがテゲアから出土している。このレリーフはペンデリ山の大理石が使用され、中央にデメテルとペルセポネが描かれ、その両脇にハデスと二人の女性信者の順に描かれている。
五穀豊穣の女神であるデメテールは左手にトーチを、にボール(碗)を持って立ち、その娘神のペルセポネは王笏(おうしゃく、σκήπτρο、sceptre、scepter)を持ち、左手をデメテールの肩に置く。ハデスは玉座にすわり、豊穣の角と王笏を持っている。ハデスはあの世の神でもあるが、豊穣の神の側面もある。右端には女性の信者二人が神々に対して小さなサイズに描かれている。
アテネ国立考古学博物館の展示物の大理石彫刻類はほぼすべて撮影しているつもりなのだが、たくさんの中の中からテゲア出土のものを見つけるのは容易ではない。テゲアの出土品はほかにテゲア考古学博物館やトリポリ考古学博物館にもあるので、あちらこちら見に行かねばならないなぁと思う。