シフノス島カストロの古代城塞など |
Sifnos - Kastro - Ancient Wall
シフノス島のカストロの町というか村には古代の城塞というか要塞というか都市国家の防衛壁がのこっている。残っているといってもほんのちょっとなのだが、頂上付近は古代のアクロポリスである。ここからの出土品は
カストロにはシフノス考古学博物館があって、そこでカストロの古代遺跡の場所というか、在りかについて、いろいろ質問してもた。せっかく来たので、全部取りこぼしなく歩きたいからだ。
博物館の方が言うには、カストロの上の方に行くと古代の要塞というか城壁が残っているだけだが、このカストロの全体が古代都市の跡であり、古代から現代まで人々が住み、時代を経て、古代遺跡の廃材は使用され続けているという。まぁ、古代の人だって、家が壊れれば修復するし、廃屋となった公共機関などは立派な建築材料であったので、上手に使って来たのだろう。廃物利用である。古代の石材は大理石で大きな切り石なので、次の建物にも良い材料になる。バシリカ教会という廃墟となったままの建物の積石の間から、壊れた彫像が出てくることがある。
カストロ村というか町の風景である。上の方はアクロポリスである。
上の方のベージュ色の建物のところに古代の壁が残っているのだ。
このカストロの地から発見されているものは彫像および彫刻類はアルカイック時代からローマ時代まで(紀元前6世紀から紀元前1世紀まで)のもの、陶器類は幾何学時代からヘレニズム時代まで(紀元前8世紀から紀元前2世紀まで)のもの。コインは紀元前6世紀に鋳造されたもの、である。
古代城塞…海側
下のほうの積石は古代のもので、上の方の積石は小さくなっている。これは中世の城の部分である。
海側の古代城塞の付近の風景 1 海側の道
海側の古代城塞の付近の風景 2 海側の道
海側の古代城塞の付近の風景 3 真下にエプタ・マルティロン教会が見える。
古代城塞…カストロ内の通りからの撮影
古代の積石が中世に城として使用されている。
長い歴史の中で石の形も変化したのだろう。
ボロボロになった階段
上まで行ってみようと思ったが、なんかもう、ボロボロなので、リスクを考えていかなかった。もしもここで怪我をしたら、這って下まで行って、車を呼ばないとね。古代から中世の町をそのまま使用しているので、車などが入れないのである。
カストロ内の遺跡の廃材探しの散歩
古代シフノス遺跡の廃材があちらこちらにあるというので歩いてみた。
この道の横にある大理石の円柱と大理石板が古代のもののように思えるのだが、どうなのだろう。
道の途中にあった切り株のような大理石の短めの円柱がある。
さらに行くとこのような町並が見えてきた。問題はその奥の建物の円柱なのだ。
イオニア式柱頭 この使用去れている建物はおそらく修道士或いは僧侶の居住する建物のように見える。
さらに大理石のサルコファゴス(石棺)を三つほど見つけたのだが、時代は分からない。
サルコファゴス1 博物館近くで見つけたもの
サルコファゴス2 同じく博物館近くで見つけたもの
横がすっかり風化しているが、女神なのか女性なのか、美しいレリーフがある。
サルコファゴス3 白い小さな境界で見つけたもの
牛のレリーフのあるサルコファゴスだった。
再びカストロの奥の海岸道を歩く
この辺りは海風が強いのだが、猫たちが気持ちよく住み暮らしている。
大理石の箱というか桶がある。これも古代のものかもしれない。
さらに長い海沿いの歩道を行く。ここにも猫が浮世離れして暮らしていた。
さらに行くとカストロの地に先の出島に白い小さな教会へ行く道があった。
このエプタ・マルティロン教会(Η εκκλησια Επτά Μαρτυρων)はエプタ・マルティレス( Επτά Μάρτυρες= 七人の証人或いは殉教者)に捧げられたものである。夏はここで結婚式などが行われる。
ほかに歩けばさらに道や広場に何かあるかもしれないが、わたくしが見たのはこれだけであった。
白い壁に青い屋根、細い路地。。。
いつか行きたい国、ベスト3に入ってるんですが
いつになることやら。