アテネの大道芸人たち その2 |
ギリシャに来て夕暮れ時にアテネのエルム通りに行くと大道芸人たちの何人かには会えるかもしれませんよ。
彼女は衣装をかえました。
この衣装だと妖精でしょうかねぇ?この人はいったいどういう人なのでしょうか?女優の卵かな?お金をチャリンとするときだけ、表情をかえるのです。それが実の上手なのですよ。数日前までは雪の女王のような衣装つけていたのですが、デジカメを持っていなかったので、ここに載せることができませんでした。この人はパスハには復活して来ると思います。パスハとはギリシャ語で復活祭(英語はイースター)のことです。
この子は10歳くらいです。小さなブズーキを弾きながら歌っています。こんな感じの男の子がほかに2人いました。この子は一人前のストリートミュージッシャンです。歌っているのは「わが心のささやき」です。
えっ、子供の労働は良くないって?
そうなんですけれども、この子は自分を一人前だと思い、ただテレビに出るほど人気が出ていないと思っているのかもしれませんよ。日本人の尺度では測れない常識が世の中にはたくさんあります。ギリシャ政府はギリシャ人だけでも大変なのに外国人の子供たちまで面倒を見切れません。今も不法入国者たちがどんどん入ってきます。もうお手上げ状態です。国境が陸続きなのです。ギリシャ国に文句を言うのは簡単です。文句を言う人が面倒見れば良い!と言われます。この子たちとその親を強制送還するといったら、帰りたくないというのです。ここの方がまし!なのだそうです。
とにかくこの子は年がら年中「わが心のささやき」を歌っています。かわいいですね。
この人はパントマイムをやっています。ほかには白塗りのチャップリンをやっている人もいます。
私はこの人の方が好きです。チャップリンをやっている人は目を引きますが、芸がありません。似ているだけです。
このパントマイムをやっている人は街明りの中でパフォーマンスをします。不思議なぬくもりがあります。舞台の上よりもこのエルム通りの方がずっと雰囲気が出ます。
この人は年末年始意外でもパフォーマンスをやるのでしょうか?
普通の日には見たことがないのです。
私もそのうち、ゴムの文金高島田、白塗り、打掛を着て、お姫様をしてみたいです。
今度日本に帰ったら、ゴムで出来たカツラ、お殿様、武士用、町人用、沖田総司用、、お姫様用、安かったら揃えたりして…。
大人の場合はギリシャのでは勝手にやっている感じです。
子供の場合は労働禁止なのですが、もうしょうがない、です。彼らも食べていかなければなりません。この仕事を取ったらギリシャは彼らにとって外国です。安心して稼げるのは民が見ているところにいることかもです。
彼らはホームレスやストリート・チルドレンといった生活困窮者ではなく、あくまでもメジャーデビューを目標にした、ある意味「前途ある」若者たちです。
国が異なれば、路上パフォーマンスを演じている人たちの事情もがらりと異なりますね。