アンフィアライオン 2 劇場、柱廊、女性用浴場、台座のある場所 |
Αμφιάρειον 2 Θέατρο, Στοά, Λουτρά Γυναικών, βαθρα Αγαλματων
Amphiareion2 Theater, Stoa,Women's Baths, Statue Bases
アッティカ県オロポス共同自治体アンフィアライオ
Αττική, Ωρωπός Αμφιάρειο
Attica, Oropos, Amphiareio
アンフィライオンは古代の病院とヘルスセンターというか保養所をかねていたようで、この遺跡内には劇場もある。遠方より来たものは、ここで、お芝居や音楽やコーラスなどを見たり聴いたりしてスゴすことができたし、柱廊の下にあるベンチに座って、おしゃべりもできる。
このアンフィアライオンの地図はこのようになっている。→Amphiareion-plan
西暦2世紀に建設されたものである。ここには一般客用に300席あり、玉座のような貴賓客用が5席ある。参拝者たちはここでお芝居や音楽をここで楽しんだ。そして4年にごとにアンフィレアという奉納際が行われた。
劇場上から撮影。一般席と貴賓席が残っている。
劇場は遺跡内の一番高いところにあり、下に見える小博物館の向こうに古代アゴラとクレプシドラがある。クレプシドラというのは水時計や日時計をいう。
それでは劇場の入場口のほうへ行ってみよう。
劇場への入口
入場口を劇場内から撮影した。
舞台裏
一般席と貴賓席
貴賓席 ひとつだけ、きれいな形で残っていた。
舞台の下に柱廊の遺跡がある。
劇場へ行く大階段
この階段は柱廊と奉納彫像台スペースの間に位置している。
この階段を上がって右(北)にさらに上がると劇場がある。
この偉大なる柱廊は紀元前4世紀に建設されたもので、長さ110メートルあり、柱廊内の南壁と西壁にベンチがあった。
柱廊を劇場へ行く階段から撮影
古代はこの柱廊には屋根が取り付けてあり、この中央の円柱はさらに高く積み上がって、その屋根を支えていたのである。おそらくなくなった理由は後世のどこかに建てられた教会やら公共建築物に使用されてしまったのだろう。
柱廊の北側
柱廊内部に残るベンチの跡
このように西側にずらりとベンチが並んでいたのだが、ベンチの上の部分はすっかりなくなってしまっている。遺跡内のどこにもないし、医師が腐るわけでもないので、ビザンティン時代以降のどこかの建築物に再利用されたのであろう。
きれいな形で残っているベンチ
柱廊の円柱の飾り彫刻の部分を見るとイオニア式円柱である。
この飾りの部分は高いところにあったのだろう。
イオニア式円柱の上の部分がこのよう間近で見ることができる。
この場所は柱廊のさらに北にある。
どのような浴場建築物だったのか、見当がつかないが、一応写真撮影をしてみた。
女性用浴場の写真をもう一枚
Χώρος των βάθρων των αγαλμάτων / Area of Staue Bases
ここはアンフィラオス神殿の西にあり、柱廊の南にある。
奉納された彫像が展示されていた場所で、この南端にアンフィラオスの小神殿もあった。
さてこの場所は修復中であった。
台座はたくさん残っているのだが、その上にあった彫像はどこへ行ったのであろう。
価値あるものとして、ローマ時代に持ち去られて、持ち去ったものに、人の手に流れ流れて、わからなくなってしまったものもあるだろう。ときどきだが、風化した古い建築物が出てくることもある。このアンフィライオンの彫像類の行方はわからない。
台座のある場所の南端、、ここが小神殿なのだろうか?
社会が平等でも、結局、各人の適正、好き嫌い、
運動神経、いろいろとそこで格差が始まるのです。
人間の平等とは後ろの人、かわいそうな人
に合わせることかなぁ。と思いました。