クレタ島の白ワインのプリト |
その日の用事を済ませて、ワインバー「ヘテロクリト」によって白ワインのプリトを注文したのだが、半額だった!なぜかというと12月からはワインリストが新しくなり、以前においていたワインは半額になのだそうだ。新しいワインリストを眺めながらじっくり次に何を飲むか、すごく迷ってしった。ヘテロクリトの新しいリスト→Heteroclito Wine List
このワインはリララキス醸造所のものである。→
Οινοποιειο Λυραράκη /Lyrarakis Winery
クレタ島のイラクリオ県で栽培された葡萄で、その葡萄はクレタ島に古い葡萄畑に残っている古い葡萄の木から造られていると言う。
白ワイン「プリト」についての詳細は下の通りである。
イラクリオといえばわたくしはミノス王の宮殿クノッソスを思い起こす。
ミノア時代の古代のワイン絞りの道具 アルハネス考古学博物館
この容器の中に人が乗ってそこで足で葡萄を踏み潰すという方法で葡萄を搾る。
さてさて、これから身支度をして、北西ギリシャのイピロス地方へ出かける。
テスプロティア県まで行く。そこはアルバニアの国境だ。そこで遺跡を五つほど見る予定なのだが、、。その遺跡については再来年にでも紹介するとしよう。
わたくしはパロス島、アンティパロス島、アモルゴス島、エギナ島のゼウス神殿など、まだ記事にしてはいない。
わたくしは機会があって、べつに考古学者でもない、ただの主婦なのだが、なぜか多くの人の協力を得て、遺跡を見に行くことが出来る。
クレタ島のすでに50くらいなのか或いは80くらいなのか、分からないほど遺跡を見た。
なんというかわたくしとしては冒険者のような体験の連続である。信じられない古代遺跡が山の頂上にあって、人が入ることもない奥山道の真昼の暗闇をもくもく歩く。遺跡に行かないと具合が悪くなる。市井の中にずっといると魂を抜かれそうになる。わたくしの魂を呼ぶ強烈な前世の魂群に呼ばれているような気がして、奥の細道を行くのである。
誰かに山のふもとまで連れて行ってもらうのだが、その誰かは私をふもとで待つだけ。
「それでは2時間後!」とを約束して、そこからひとり奥の細道ぬ踏み入るのである。
しかし2時間が3時間、4時間となることもある。一応1時間たつと連絡をしあう。
しーんとした山道をもくもく歩くと、静寂と暗闇の中が押しつぶされそうになる。そこを突破すると必ず向こうの山頂にの古代都市がぱっと明るく広がる。
遺跡の中にいると「ゆっくりしていけ!」という声が聞こえる。遺跡から戻る頃に日が暮れてしまう。だからわたくしは方位磁石と懐中電灯を持っている。
ギリシャの遺跡は信じられないような絶壁にあって、真っ逆さまに落ちてしまいそうになる。
有名な遺跡もすばらしいが、寂れ果てて、忘れられたような広大な古代都市を歩くのは厳粛な気持ちになる。