アンドロス-パノ・カストロ要塞(或いはファノメニ要塞、老女の要塞)
Άνδρος -Πάνω Κάστρο (Κάστρο της Φανερωμένης/Κάστρο της Γριάς)
Andros - Pano Castle( Castle of Faneromeni/ Castle of Old Lady)
パノ・カストロ要塞はアンドロス島の南東にある。ホラ(アンドロス・タウン)の南、オルモス・コルティウの北に位置している。
カストロと言うのは城、城壁、要塞をいう意味がある。このカストロの場合は要塞が適当だかと思う。この要塞の中に町があったのである。
パノ・カストロは、別名にファネロメニ・カストロ、老女のカストロと呼ばれる。パノ・カストロのパノは上、高いのいみがある。ファネロメニというのは明らかにすると言う意味があるが、この語には聖女が現れることを想起させるようだ。
このカストロは600メートルあり、カストロ内には新しい教会がいくつか建ち、中世の住人たちの家屋、井戸、貯水槽、教会跡など朽ち果てて残っている。
老女のカストロと呼ばれるのは次のような伝えからである。
このカストロはベネチア時代に作られもので、自然の立地条件もあり、難攻不落の要塞であった。そこには中世に1000人以上の住人が暮らしていた。オスマン・トルコの軍隊はこのカストロを落とすことが出来なかった。そこでトルコ軍は策略を練り、老女とその妊娠した娘を送り、要塞内の人々にを助け求めさせ、そして夜中に門を開けさせた。要塞の住民は皆殺しとなり、要塞の中の家屋は破壊され、このカストロはトルコに落ちたのであった。その後、この老女は皆殺しの恐ろしい状況を目にして、この要塞から身投げしたのだった。
ここに行こうと思ったのだが、アンドロス島というのはたいへんな強風が吹くところで、歩いていると上空に舞い上がってしまうような感じで、足元をすくわれそうになる。眼前に明らかに現れているのに、道がよくわからないまま車でぐるぐるしてしまった。途中の村で、強風のとこは事故が起こるんだよ、と注意されて、この山の上のカストロに行くのを取りやめた。
またいつか行けると思っている。古代ザゴラの見学が開始される頃に行きたい。アンドロスの北部の山中の道のないところに先史時代の遺跡があるそうで、まだまだ見たことないところがある。遺跡があれば、どこまでも、そういう感じで、古代巡礼の人生をやっている。このカストロは中世のものだが、ひょっとしたら、この立地条件なので、さらに古代のものも発見できるかもしれないと、なんとなく思う。
下のビデオはパノ・カストロの内部が様子が撮影されている。 Andros 365 - Πάνω Κάστρο | Pano Castro
この ブログにお越しになった皆さまへ
お手間をかけて申し訳ありませんが 投票よろしくお願いします。
投票いただき、まことにありがとうございました。