エーゲ海のキクラデス諸島の中心に位置するディロス(デロス)島へ行きました。現在は無人島で、古代都市の遺跡が広範囲に残っています。ギリシャ神話によるとゼウス大神の子を身ごもったレト女神がこの視までアポロン神とアルテミス女神を産んだとされています。その神話により古代は聖地として栄えました。この島は現在住民はいませんが、考古学関係者たち、遺跡管理者たちが、島に常駐しています。この島にわたくしは数日滞在したいのですが、一般人はそういうことはできないのが残念です。
何度行っても、ディロス島は良い感じ、です。前回にはよく見ることができなかったところがたくさんありました。毎日ミコノス島やナクソス島からの遺跡見学の船がで出ているのですが、停泊時間が足りなくて、全部を見るのは非常に厳しいものがあります。
船から撮影したディロス島。遠くに見えるキントス山は標高113メートルで、山頂にゼウス神殿があります。
今回のディロス島上陸ではキントス山頂のゼウス神殿へお参りしたいと思いました。前回に見残したところがたくさんあるので、そういう箇所を中心にまわりたいと思います。前回と今回で、一箇所だけ見残したところがありますが、そこに行く人はいないので、一人で行くのは心細いしなどと思っているうちに停泊時間が終了することになりました。この島はヘレニズム時代にたいへん栄えた場所で、キントス山頂の周辺にはギリシャの神々のほかに、エジプトの神々、シリアの神々を祭っていたのでした。この島の遺跡入場口でもらったディロスの遺跡マップにキントス山のゼウスを神殿を中心とする世界の神々、そして中央平らなところにはアポロン聖域、アルテミス聖域、ディオニュソス聖域、アルテミス聖域、レト聖域などがありました。しかしアゴラを越えて、古代競技場を越えて、ずっとずっと行くと、シナゴーグがあるのです。驚きです。見に行きたいのですが、時間がありませんでした。シナゴーグというのはユダヤ教会のことです。島の裏っかわにあるらしいです。
写真は船着場で、コンクリートの小さな建物が入場コントロールです。
ディロス島のすぐそばにリニア島というのがあります。一応無人島ですが、修道院と農地があって、ミコノス島にその持ち主が住んでいて野良仕事に時々船で行くらしいのですが、わたくしもリニア島にいつか上陸してみたいです。古代ディロス島の掟として、聖地であるこの島では、人が死ぬのも生まれるのも禁止したので、おそらく対岸のリニア島に病人や妊婦は一時期移り住んだので、遺跡などがたくさんあるのではないか?と思います。ああ、行きたい! 行けるのは農地がある人だけのようで、何もないところなので、めったにリニア島には農家の人でも行かないらしいです。
岩だけにしか見えないリニア島。しかし修道院があって、農地がその向こうにあるのです。
追記 ギリシャ語で着物について徐々に書き記そう思いました。思いついたときに、ノートにに記すのもよろしいのですが、そうすると後日になって、自分の書いた文字を解読するで、時間を有します。着物類は、PCのそばにあるので、そのつど記入します。これはギリシャ人に着物を説明するために、わたくしは頭の中でギリシャ語作文と格闘しているものです。しかし今のところ着物に使う道具などをギリシャ文字にしただけのものです。
Athens Kimono Clubをギリシャ語にするとΑθηναϊκή Λέσχη Κιμονό です。しかしギリシャ語をタイトルにすると文字化けするのでした。