ティノス島-キオニアの建物 D
Τήνος- Το Κτίριο D στα Κιόνια
Tinos -The Building D at Kionia
建物Dの遺跡はポセイドンとアンピトリテー神殿の南に隣接しています。この小さな建物は長方形をしており、さらにその中に長方形の穴が残っています。この建物は紀元前2世紀の終わりの頃に建設されたもので、小さな神殿の役割があったのかもれません。
建物Dは神殿であったという一つの理由は、建物内に下の写真のように石の囲いのようなもの中に穴があることから、長方形の囲いは大地の神々に対し犠牲を奉納した祭壇だったからであります。ポセイドンとアンピトリテー以外の多くの神々の神殿だったのでしょう。
西暦1世紀になると、この建物Dの中にはローマ皇帝一族の彫像類が安置されて、ローマ皇帝崇拝の神殿のような役割を果たしました。発見されたのは大アグリッピナの胸像とクラウディウス皇帝の彫像などが出土しています。
建物Dの西側から撮影した写真
さらにクローズアップして撮影してみました。