エルサレムのギリシャ正教総主教退任劇はカオスから笑い話へ |
この写真のお坊さんはエルサレム総主教イリネオスです。彼はエルサレム総主教区の最高位にありながら、不動産ころがしをやったり、及び近辺にアポストリス・ヴァヴィリスという国際指名手配の麻薬の売人をおいていたことや、アルキメデスの原本(何だか知りませんが、オリジナルな何か〉をロンドンの競売にかけたりしました。その原本を落札したのがビル・ゲイツです。いったいどうなっているんでしょうか?
このアルキメデスの何とかはギリシャの国宝であり、エルサレム総主教庁の宝物であります。
また不動産ころがしは莫大なお賽銭から流用しています。聖職者のいや人間の風上にも置けない悪い奴とエルサレムの地元の人から怒りをかっています。
5月6日にエルサレム総主教庁の18人司教たち及び72人聖職者たちの会議でイリネオス総主教は退任を要求されました。その日の会議は夜遅くまで続き、激しい論争が繰り広げられました。とにかく3分の2が退任を迫ったのです。イレネオスは最後まで自分の悪行を否定し、挙句の果てに彼に退任要求をする人々に向かって「スクリキ(=毛虫、蛆虫、這う虫)」「ごみくず」と暴言を吐いたりしました。その夜遅くやっとイリネオスは退任すること認めて、その会議場を去ったのでしたが…。
2日たって、5月8日は総主教庁にたてこもったイレネオスは総主教職を断固として辞めないと宣言したのです。人々は彼の権力への執着ぶりに驚愕してしまいました。それで日曜日は総主教庁は上を下へのカオス(混沌、大混乱)となりましたがが、結局最後は大喜劇として終わりました。
ムンザをする人々
この5という数字を示しした手のひらを、誰かに向かってやってはいけないのです。
このジェスチャーはムンザと言って、相手をバカにしているとき、軽蔑しているときに使います。アメリカならば中指を立てることです。
それにしてもなぜ聖職者がこんなことを・・・理由があるんです。
総主教職を退任拒否したイリネオスが、ギリシャ警察のボディガードに、財務部へ行って、何か持ってくるように頼んだのです。イリネオス退陣要求をしている人々が、このボディガードをイリネオスの密偵として財務部に潜入しようとしたところを捕まえられたのです。ああかっこう悪いですよね。反イリネオス派の人々はイスラエル警察へ即刻通報してしまいました。
イスラエル警察はこの事件を窃盗未遂事件として、この総主教庁財務部を閉鎖して鍵を持って行ってしまいました。ギリシャでテレビを見ていた方ならびっくりですが、中に法律関係の書類とお金の袋がたくさんあったのです。誰も目にもイリネオスは守銭奴と映ったことでしょう。
イリネオス総主教のスポークスマンはそのお金は総主教庁の台所修理の代金であると発表していますが、教訓として次のことが言えますね。
事務所に入るものは1人ではなく抵抗勢力の教会代表と地元警察を連れて入らないといけないと言うことでしょう。
ギリシャ警察のボディガードは言われるままにやってしまったようですが、そんなお金が入っているとはしらなかったようです。
エルサレムの東方正教会(ギリシャ正教)の総主教になるには、その総主教区の司教及び聖職者の選挙の結果、エルサレムのパレスチナ、ヨルダン、イスラエル聖地の管理人たちの承認及びギリシャ政府の承認が必要なのです。東方正教会はギリシャ、アルメニア、東欧に広がっていますが、各国、各地域の言語で自治で行なわれています。
今回ギリシャ正教のスキャンダルが出て非常に残念です。東方正教会の良いところは過去に、それで世界を支配しようとする手段につかわれなかったことです。ロシアにはロシアの総主教でアルメニアにはアルメニア総主教がいます。規模は小さいのですが、ローマ法王と同じです。
それにしても今回のエルサレムの事件はとても残念に思います。
この日8日はたくさんの人々がテレビのイリネオスに向かってムンザをしたと思いますね。
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え?、ひょっとして、「わ、びっくりした!」で両手の手のひらを
みせるポーズも「ムンザ」になっちゃうのでしょうか? :-)
だとしたら、注意しないといけませんなー、ギリシャへ行く日本人は?:-)
トラックバックさせていただいた記事へのコメント(というか、正解)を教えていただいてありがとうございました。さすがとしか言いようがありません。それに比べわたしのトンチンカンな推測。これからもいろいろと教えてください。m(_ _)m
でも、ついクセでやってしまいそうでコワイです…