古代トリコニオンのアスクレピオン |
Το Ασκληπιείο του Aρχαίου Τριχωνίου
The Asklepieio of Ancient Trichonion
エトロアカルナニア県アグリニオ市
Νομός Αιτωλοακαρνανίας,Δήμος Αγρινίου, -Γαβαλού
Etoloakarunania Prefecture,Μunicipality of AgrinioーGavalou
古代トリホニオ(トリコニオン)はトリホニダ湖畔の南にあり、北東に古代テルモ、南西に古代カリュドーンと古代プレウローン、北に古代ストラトスがありま。
アスクレピオンは資料がないので、いつ建立されたのかはわかりません。
建物をよく見ると、写真の左から入って、ホールのようなものがあって、中央に二つの部屋があるのが分かります。右には細長い部屋があります。資料はこの写真に尽きます。
さてストラボンという地理学者にて歴史学者、さらには政治学者というローマ時代のギリシャ人はこの都市について著書「地理誌」に書き残しています。
「ストラトスに沿って、その都市はあり、トリホニダ湖畔にあって、肥沃な平野を有している。この地から紀元前219年と紀元前218年にアイトリアの将軍を務めていたアエトリアのアレクサンドロスと呼ばれた立派な軍人を輩出している。しかし彼はマケドニアのフィリッポスにテルモで破れ、アイトリアは陥落したのであった。」
このアスクレピオンから出土品はあったと思うのですが、アグリニオ考古学博物館には展示されていませんでした。なんでもヒュゲイア(健康)女神の小像が見つかったらしいとか、テラコッタの人形が合ったらしいとか、いったいどこの博物館にあるのだろうと思っているところです。
古代トリホニオ(トリコニオン)はギリシャ語では Aρχαίο Τριχωνίο、英語では Ancient Trichonion (Torichonio/Thrichonium)と書籍などには記述されます。ギリシャ語のχはchに置き換えられるようです。χの音はhのきつい音に発音されます。ちなみにAρχαίο Τριχωνίο は Το Aρχαίο Τριχωνίοは中性名詞です。
メールをいただきまして、地名の発音の変遷の質問を受けましたが、ギリシャ古典以前とヘレニズムとビザンティン、現代と読み方が違っている場合が多少ありますが、地名の文字は同じ場合が多いです。
わたくしも最近辞書を引きながらやっておりまして、古代ギリシャ語は勉強していないので分かりません。いつも隣のギリシャ人に聞きながらやっています。
不明瞭な説明ですみません。
古代人も病気や健康を考えて、アスクレピオンを作ってお参りしたんですね。
アスクレピオンは医神アスクレピオス神殿と古代の治療が行われていた場所です。
アイトリアとアカルナニアでわたくしが見た唯一のアスクレピオンでした。
お手間をかけて申し訳ありませんが
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