アテネのディオニュソス劇場 |
ここで古代ギリシャ悲劇喜劇が演じられていましたが、現在はこの劇場は使われていませんが、当時は1万7千人ほどの観客が収容できました。
この左の写真は当時の権力者が座ったと思わる椅子です。椅子の足がライオンの足が彫刻されています。なんと贅沢なことでしょうか!しかも一枚の大理石を彫って作ったもののようです。座ってみたいです。しかしその周りにロープが張ってあるので入れません。座って記念撮影がしたかったです。
現在は隣接するへローディオス・アティコス音楽堂のほうで、夏の間だけお芝居や音楽会が行なわれています。へローディオス・アティコス音楽堂は一般的にイローディオと呼ばれています。私は昨年イローディオで2回も蜷川演出のオイディプスを見てしまいました。
ディオニソス劇場・舞台
古代から連綿と行なわれてきたギリシャの古代劇は優れているとしか言えません、いつ見てもどこで見ても面白いからです。ギリシャの国立劇場の役者たちがこのお芝居をよくやりますね。この国立劇場の女優さんたちが、あのオリンピア古代遺跡で、オリンピックの採火式典では巫女となって、世界中継されているわけです、だからちゃんと最初から最後までその様子を中継して欲しいものです。ちなみにメリナ・メルクーリという大女優で文化大臣だった女性は、この国立劇場の出身です。
オイディプスの悲劇のあらすじ
テーバイ王ライオスと女王イオカステは男子を授かります。しかしデルフィの神託によるとこの男子はいずれ父であるライオス王を殺すということなのです。それでその男の子をキテロン山に捨てラレます。そのとき日本の足を串刺しにされていたので、足が膨れ上がっていました。子供いないコリントス王夫妻に育てられますが、悪い予言(父を殺し、母と交わり、子供を作る)を知り、コリントスを出奔し、テーバイの地でスフィンクス(顔は人間女で体が鳥)を退治し、その途中で実父と知らずにライオス王を殺してしまいます。スフィンクスを退治したことにより、テーバイの女王と結婚し、国王になり、子供を儲けます。
イオカステの台詞(オイディプス・コンプレックス)
さて、あなたはイオカステとなって階段を下りてきます。そして1万7千人の観客の前で、下記の台詞を言ってみましょう。
「どうしたというのです、オイディプス!一国の王である貴方がそのように取り乱して・・・。
母親を抱く夢をみたことがあるとおしゃるのですか?
男の子ならば誰でもそのような夢は見るものなのです。
いいですか、オイディプス!
わたくしはデルフィの神託など信じてはおりませぬ」
*オイディプスとは膨れ足のことです。プスは足ですね。現代ギリシャ語ではポディと言います。ちなみにギリシャ語でオクトは8のことを言います。英語で蛸はオクトパス(プス)ですね。
左端の階段のところにいる人間なのか怪物なのかわかりませんが、それが何だかはっきりわからないのですが、とても愛嬌があって魅了されてしまいました。
かわいいでしょう?!この人好き!そう思いました。
役者さんがこの階段を降りてくるわけですから、この座っている彫刻を見て、ぷっとふき出してしまいそうですね。
ディオニソス神殿
古代テーバイの王族とゆかりのある酒神ディオニソスはこの地でよ歌えの大騒ぎをやっていました。。それからずっとのちにオイディプス王とが生まれました。オイデディプスの悲劇は古代ギリシャ人に最も人気のあったお芝居です。
ディオニソス劇場の周りに何か所かディオニソスの神殿がありました。左の神殿の写真の向うにはアクロポリスの城壁が見え、劇場を挟んでいる神殿です。
右に見える入場口の方にある神殿です。どちらもディオニソスの神殿です。
ディオニソスは酒の神でもあり、遊行の神でもあります。この神殿を前に、自分の関わりの深いオイディプス王の悲劇が演じられたわけですね。
オイディプスについてちょっと書いたのでTB貼らせて頂きます。
ギリシアにお住まいなんですか、羨ましい……。
ぼくは夢はラビリントスに行ってみることです(´_ゝ`)
ギリシャの古代劇や神話には、お話作りの核がすべて詰まっています。