メッセネのイシス・ペラギア女神像 |
Άγαλμα της Ίσδος Πελαγίας στην Μεσσήνη
Statue of Isis Pelagia at Messene
メッシーニ(メッセネ)考古学博物館
Αρχαιολογικό Μουσείο της Μεσσήνης
Archaeological Museum of Messene
西暦2世紀半、ハドリアヌス帝政時代のもので、作者は分かりません。
イシス女神はエジプトの女神ですが、
ヘレニズム時代にギリシャがエジプトへ進出してから、
イシス女神像はギリシャのあちらこちらで制作されるようになりました。
異国の五穀豊穣の女神として、あるいは水夫の守り神として信仰されました。
イシス・ペラギア女神…英語の説明に、Pelagiaはopen the sea(開かれた海)
とありました。ギリシャ語の海という言葉はたくさんあって、その中にペラスゴスという
のがあります。エーゲ海(エゲオ・ぺラゴス)サイズはぺラゴスです。
たぶんこの言葉からペラギアは来ていて女性名になっているのでしょう。
ちなみに海の大きさ、ぺラゴス→タラサ→オケアノス(オーシャン)の順です。
イシス女神は両手で船を持っている像でしたが、その両手と船の部分がなくなっています。
荒海の中で、船を両手で持ち人間たちを守っているところ、崇高な姿に感動しました。