イトミ山のゼウス・イトマトス神域 古代メッセネ |
Το Ιερό του Διός Ιθωμάτα
The Sanctuary of Zeus Ithomatas
メッシニア県イトミ自治体マヴロマティ村
Νομός Μεσσηνίας, Δήμος Ιθώμης,Μαυρομάτι
Prefecture of Messinia,Municipality of Ithomi ,Mavrommati
イトミ山の写真です。
ゼウス・イトマトス神域は標高800メートルのイトミ(イトメ)山頂にあります。
現代ギリシャ語の発音ではΙθώμηはイトミですが、日本の書籍にはイトメとあるかもしれません。
Ιθώμηというのはこの山の名前ですが、ほかにこの地に伝わる神話があります。
生まれたばかりゼウス大神はこの地でニンフ(妖精)のイトミ(イトメ)とネダに育てられた
という話です。イトミ(イトメ)はこの山の名前であり、ネダとういのは川の名前になっています。
アルテミス神域とエイレイティイア神域を見学したあとに車で途中まで行きました。
途中からとことこ歩いていきました。このようなところで、車が壊れても、誰も助けに来ません。
私がアルテミス神域を見学中をしていると、イトミ山の上のほうからトラックが下りてきました。
その荷台に乗せてもらっている数人の旅行者がいました。
夏、歩くのは辛いし、道も不慣れだと、イトミ山中の三神域を見つけるのは難しいです。
三神域というのはゼウス、アルテミス、エイレイテュイアの神域のことです。
ゼウス神殿跡には旧ヴルカノ修道院が建っています。。
西暦8世紀にフランク族が建てた物で、テンプル騎士団が一時住み、
その後聖ヨハネ騎士団が住み、後にギリシャ正教修道院となりました。
その修道院も1950年に廃修道院となり、その後は修道院はイトミ山のふもとに移りました。
新修道院は古代メッセネのラコニア門遺跡を出たところから真下に見える正方形の建物です。
イトミ山頂のゼウス神殿のあった場所からは古代都市メッセネ大遺跡が見えます。
またメッシニア地方、アルカディア地方、ラコニア地方が一望できます。
この地に来たら、ここに来ないと意味が無いかもしれない、そう思える絶景です。
旧ヴルカノ修道院の前から反対側を撮影してみました。
この山頂はひょうたんの形のように広がっているようです。
向うに見える原っぱのようなところにも何かありそうです。
とことこと反対側の端まで行きますと、
古代建築物の材料がこのように残っていました。
どのような建物が建っていたのかはわかりませんが、想像すれば見張り塔、
ゼウス神殿の神官の家、ゼウス神殿祭事道具の収納庫、、いろいろありますね。
遠くに見えるのはエヴァ山です。
ここに来る時は丈夫な靴で来ないとけがをします。
歩きやすそうですが、枯れ草が鉄の爪のようになっていました。
ここからは遠くラコニア地方がよく見えます。
イトミ山頂ゼウス神殿遺跡の上に建つ旧ヴルカノ修道院を向側から撮影しました。
ここに白い大理石のあるいは石灰石で建てられていたゼウス神殿を想像しながら、
ミネラルウォーターを飲み、しばし、悠久を感じることができました。
この旧ヴルカノ修道院もゼウス神殿廃材が再利用されています。
ああ、、この廃材が記憶石材だったらなぁと思いました。
この山頂の脇の下を見ると城壁のようになっています。
古代の人は、一所懸命、立派なものを作ったのだなぁと感動します。
見えないと思うところにも気配りされていていますね。
このゼウス神殿にあった子供の姿のゼウス像は残っていないので残念です。
その彫刻はアルゴス出身の彫刻家アゲラデスによるもの作品でした。
古代の見たこともない大作、、今は残っていない、、残念です。
お手間をかけて申し訳ありませんが
投票よろしくお願いします。
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ギリシャ神話もほとんど知りませんが
記事の中に聞いたことのある神の名前なぞで
少しづつ知識が増えつつあります
なかなか人名も土地のなも覚え切れませんが
ずっと読ませていただくともう少しは理解できるように
なるかなあ
いずれにしても有り難いことと感謝です
古代を感じるんでしょうね。私もいけるのでしょうか
パウサニアスが聞いていたりします。
ここでゼウスが育った!そういうことです。時間ができた時、
アテネを脱出して1週間くらい遺跡の中を歩いています。
山の頂上から真下に古代都市が見えます。壮観です。
すばらしい、古代遺跡の記事を、いつも、ありがたく拝見しております。
この度、わたくしのブログの記事中に、lemonodasos 様のここの記事から抜粋して書かせていただきました。
そして、たいへんあつかましいお願いでございますが、聖なるイトミ山の写真と5番目の写真とを、私のその記事に貼らせていただけますようにお願い申し上げます。
イトミ山の姿を皆様にぜひご紹介したいのです。
http://21seikinokadai.blog15.fc2.com/blog-entry-55.html
どうかよろしくお願い申し上げます。 久保 公