アムベラキアの大商人シュバルツ兄弟の邸宅 |
アムベラキアはテッサリア地方にある山の村です。人口が500人ほどです。その昔は織物で栄えた町でもあります。17世紀から18世紀には大きな町でした。この村では茜色に染める茜の生産もやっていました。その輸出先は遠くは日本まで及んでいました。
当時のヨーロッパでの大きな都市では、アムベラキアの織物や茜が高価な値段で取引されていたのです。ここに世界市場で最古の織物組合が成立しました。これはこのアムベラキア産の織物が有名で優れていた事を物語っています。そして ヨーロッパの各地に代理店を持ち、織物が取引されていました。
この左上の写真はアムベラキアの名士ゲオルク・シュバルツの邸宅です。彼のギリシャ名はヨルゴス・マブリスです。マブロはギリシャ語で黒、シュバルツはドイツがで黒ですね。
現在博物館になっています。石と木材で建てられた家です。
シュバルツ邸の中は木の天上に彫刻が施され、襖絵のように壁に絵が描かれています。いくつかの居間があリました。ギリシャ風の絵付けになっています。
ディミトリオス・シュヴァルツ邸
この邸宅はゲオルク・シュバルツの弟のディミトリオスの家です。大変立派なつくりですが、まだ修復が済んでいないので中に入る事はできません。ゲオルクの家の下のほうに歩いていくとあります。
このアムベラキアはイヨアニナのライオンこと19世紀初頭アリ・パシャの重税により、織物産業が廃れて島たのでした。アリ・パシャについてはイヨアニナを紹介するときにお話します。
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