古代テーバイのアポロン・イスメニオス神域 |
Ιερό Ισμηνίου Απόλλωνος
Sanctuary of Apollon Ismenios
ヴィオティア(古ボイオティア)ティヴァ(スィヴァ)
Βοιωτία Θήβα
Viotia(or Boiotia) Thebes
この神域の名前はアポロン・イスメニオスというらしいです。
イスメノスのほうがいいかもしれないと、
日本語版ヘロドトス「歴史」岩波文庫(松平千秋訳)を読んで思いました。
そこにが「イスメノスのアポロン」とありました。
松平さんはきっとギリシャ語の言葉の変換もわかっているのだと感動しました。
英語でググルとApollo(n) Ismenios で出ている場合が多いです。
このアポロン・イスメニオスというのが多数派になるのかな?と思いました。
イスメノスというのは川の名前で、古代アポロン神殿はその河畔にあったのです。
神殿と書きたいところですが、
古代の神殿跡、、いわゆる外郭その基礎部分がないと、
遺跡の看板は神域という表示になってしまいます。
古代テーバイのカドモス宮殿の南東に位置しています。
松の木立の小高い場所にあります。
古代神殿の崇高な空気が流れています。
大きな円柱の部分だった大きな円盤のような石がごろんといくつかころがっています。
春はこのように草深くて、この付近に穴があるのがわからなくて、落ちそうになります。
参考資料としてヘロドトスの歴史第5巻59、60、61、に書かれております。
またパウサニアスもこの場所のこととを書いています。
ヘロドトス(前484年頃-前420年頃)は生前にここを訪れて、
実際に見たことも書いています。
岩波文庫・歴史・中第5巻59
私自身(ヘロドトス)・・中略…「イスメノスにアポロン」の神殿で、
三台の鼎(かなえ) に、カドモス文字が刻み込んであるのを見たことがある。
アンピトリュオン、われをテレボアイ人より奪いて、ここに奉納す。
アンピトリュオンというのはヘラクレスの名義上の父でティリュンス王のことです。
鼎(かなえ)というと、、、、
ヘロドトスの歴史の英語版ではtraipod(s)トライポッドつまり三脚です。
それではギリシャ語版τρίποδοトリポドなので、
鼎(かなえ)というのは脚が三つ付いているものをいうのでしょう。
さて、ここで発見されたものを、地元のティヴァ考古学博物館がずっと休館で困りました。
昨年から今年まで、新築しているのか、修復しているのかわかりませんが、
確認の電話をしても応対なしで困りました。
ブログにお越しになった方へ
お手間をかけて申し訳ありませんが
投票よろしくお願いします。
☆☆☆
投票いただき、まことにありがとうございました。
上から3枚目の写真、真ん中の岩が人の顔に見えてびっくりしました。^^
右側の岩にはラインが刻んであるようですね。
穴に落ちませんよう、お気をつけてくださいね。(笑)
それにしてもこの博物館は休館中なのですか? ギリシアを旅して博物館が休みというのは悔しいですね。早く開館になるといいですね。
さやさやと草が風に揺れる音がご信託のようにも聞こえて、神秘的です。
鼎は中国では「易経」などによく出てきます。ものを煮炊きする道具とも
聞いた覚えがありますが、ギリシャの三脚はテーブルのようですね。
ゆっくりゆっくり歩きます。
キリスト教の教会よりもやわらかいかんじがします。
また、古代の石でできたお風呂が、入口の外にいくつも置かれています。
なかなか興味深いです。昨日、そのアルテミス神殿に行ってきました。