コス島のヒュギエイア女神像 |
Το Αγαλμα της Υγείας (Υγιείας)
The Stature of Hygieia
コス島考古学博物館
Αρχαιολογικό Μουσείο Κω
ヒュギエイア女神はアスクレピオス医神とエピオネ女神の長女で、
その姉妹は4人いて、パナケイア、イアソ、アケソ、アイグレがいます。
兄弟は3人いて、1人はテレスフォロスというデーモン(男の妖精のようなもの=精霊)で、
ほかの2人の兄弟は人間で、ポダレイリオスとマカオーンという医者がいます。
このポダレイオスとマカオーンは、ホメロスのイリアスに登場します。
マカオーンはアマゾーンの女王ペンテシレイアの闘って倒されてしまいました。
生き残ったポダレイオスの子孫の十数代後がヒポクラテスという説をこのコス島で
購入した本で知りました。
ギリシャ語版にウィキペデイアに女神の名前が Υγιεία とありました。
現代ではΥγείαになっていて、ι の文字が減っていました。
現代ギリシャ語での読み方はイギアで、健康の意味があります。
女神は一方の手に蛇を持ち、もう一方の手には卵をもっています。
そして足元のはなぜかエロス神がいます。
プレートにエロスと書かれていましたからそうなのでしょう。
どうしてヒュギエイア女神の足元にエロス神なのだろう?
エロス神はアフロディティ女神と一緒の彫像はたくさんあります。
ヒュギエイア女神とはあまり結びつかない関係です。
いつも健康の女神といるのは弟のテレスフォロスのように思うのですが、、。
この子供は両翼があるのでそういうことに決着して、
エロスということになったのでしょうか?
髪形を見て、日本の天平美人を思い起こしました。
ヒュギエイア女神像の隣にアルテミス女神像もあって、髪型も同じですが、面立ちは異なります。
この女神像はコス島のコス市内にある古代都市の中のエウロパの家で見つかりました。
エウロパの家というのは、その中に牛に変身したゼウス大神の背中に乗っているエウロパの
モザイクがあるからそのように呼ばれているようです。
ローマ時代のヒュギエイア女神のトルソ
ローマ時代のヒュギエイア女神像はほかにこのようなものがありました。
腕のところに蛇が巻き付いているので、ヒュギエイア女神とわかります。
今日も美しい女神さまのお姿と、丁寧な解説をありがとうございました。
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女神様が蛇を持っているというのが、なんだか奇妙な感じがします。
蛇が草むらで薬草を見つける、とか、蛇の毒など、いろいろな意味があるようです。
このアスクレピオス医神の彫像は蛇の絡まった杖、
娘神のヒュギエイアの彫像はは蛇にえさを与える形で、
表現されます。
いろいろ意味があるようですが、蛇に薬草を探させるためなのかな?と思います。
ヒポクラテスに繋がっていく すべての始まり☆
ギリシャ世界の素晴らしさが 胸に迫るような女神像ですね。
シルクロードから 髪型まで 法隆寺のエンタシスのように伝わってきたのでしょうか?。。.☆*:.。.☆*
突然見ると、心臓麻痺を起こしそうになります。